マイクロストラテジーのビットコイン戦略
マイクロストラテジーの会長マイケル・セイラー氏は、同社のビットコイン投資戦略について、資本市場のデジタル変革としていると説明しました。
同社はビットコインを大量に保有し、その希少性を高めることを狙っています。
インターネット上で「無限のマネーグリッチ」と揶揄されることもありますが、セイラー氏はこれを否定。
ビットコインの価格変動があっても、ユーザーは長期的な上昇を見込んでいると語っています。
マイクロストラテジー会長「ビットコイン投資は無限のマネーグリッチではない」
COINPOST
ビットコイン信仰に潜むリスク

米国の大手ビットコイン投資会社であるマイクロストラテジーは、ビットコイン総発行枚数の約1.2%を保有しており、保有量の多さから仮想通貨市場全体に影響を与えるプレイヤーとなっています。
同社の時価総額は、保有するビットコイン資産の2倍以上のプレミアムがついており、ビットコインそのものを投資する代替手段としてその株式が注目されています。
しかし、ここで注視しなければならないのは、こうした株式の購入はビットコイン自体の価格上昇を前提としたものであり、同時にリスクを伴うということです。
ここで考えるべきは、企業が上場していることで得られる優位性です。
たとえば、同社はビットコインを使って社債を発行し、その資金を効率的にビットコインに再投資することで、レバレッジ効果を高めています。
これは個人投資家には難しい運用方法であり、この点でマイクロストラテジーの株式にプレミアムがつく理由の一つです。
また、日本企業であるメタプラネットも、同様にビットコインへの投資を続けており、その時価総額も保有するビットコインの資産価値に対して高いプレミアムがついています。
これは、上場企業としての与信力を利用して資金調達を行い、ビットコインを追加購入するという運用手法が評価されているためです。
このような投資モデルが成功すれば、ビットコイン以外のアルトコイン市場にも同様の動きが広がる可能性があります。
ビットコインの信仰が続く中で、プレミアム価格で株式を購入し、仮想通貨市場に影響を与える企業が増えることも考えられます。
しかし、こうした市場では感情的なリスクを取りすぎると、大きな市場崩壊を引き起こすリスクがあるため、投資家は常に慎重な判断を求められるでしょう。
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