こんにちは、コインオタク(@coin_otaku)です。
2020年はビットコインが過去最高値を更新するなど、暗号資産・ブロックチェーン業界は非常に盛り上がりました。暗号資産について色々と調べていくうちに、DeFiやイールドファーミングなど、国内取引所では見かけないキーワードの記事を見かけた人も多いのではないでしょうか。
ビットコインはなんとなくわかったけど、DeFiやイールドファーミングって海外だけの話?そもそも難しいのでは?とハードルが高いと思っている人がほとんどだと思います。
世界で盛り上がっているイールドファーミングを、そんな思いで敬遠するのは非常にもったいないです。
COIN OTAKUが、まだまだ成長が期待できるイールドファーミングを徹底解説します。
2021年の暗号資産投資の環境を整えていきましょう。
▼イールドファーミングについての詳しい動画はこちらから
https://youtu.be/Y7hmaHySLZE
イールドファーミング(yield farming)とは
イールドファーミングとは、レンディングやDEX(分散型取引所)などのDeFiサービスに資産を貸し出したり、提供したりすることで、金利や手数料収入を得る資産運用のことです。イールドファーミングのイールドとは「利回り」を、ファーミングとは「耕し続ける」を意味します。
イールドファーミングの基本情報
DeFiは、2019年にイーサリアムブロックチェーンで最も注目を浴びた分野の一つです。
CoinMarketCapにおいて、DeFiというカテゴリが作られています。大手メディアのCoindeskも2019年の大きな出来事の一つとしてDeFiを上げています。
そして2020年はイールドファーミング(Yield Farming)が投資家の注目を集めたことで、DeFiはさらに大きな市場を築き上げています。
Defiとイールドファーミングの関連性
暗号資産取引所は、一般的にDEXよりもCEXのほうがユーザー数が多いことが特徴です。
暗号資産の取引では、ユーザー数が多い暗号取引所の方が圧倒的に有利となります。なぜなら、ユーザー数が多いと通貨の流動性が高くなり、約定(売買の成立)しやすいというメリットがあるからです。
分散型取引所(DEX)おいて流動性が確保されなくては、取引価格がマッチングせず取引所として機能しません。その最初の流動性を呼び寄せるプログラムこそが、イールドファーミング(Yield Farming)における流動性マイニングです。
「Yield」とは「利回り」を、「Farming」とは「耕し続ける」をそれぞれ意味しています。
流動性マイニングとは、イールドファーミングを行う「イールドファーマー」が流動性(ファーマーの資産)を提供することで、通常のリターン(マイニング報酬の部分)に加えて、新規発行のガバナンストークンを副次的なインセンティブとして獲得することができます。
DeFi(分散型金融)とは
DeFiは「Decentralized Finance」の略です。日本語で言うと、「分散型金融」という意味です。日本語では「ディファイ」と読まれることが多いようです。
DeFiとは、ブロックチェーン上に構築される銀行や証券、保険や暗号資産取引所などの金融サービスやエコシステムの総称のことです。主にイーサリアムブロックチェーン上にスマートコントラクト技術が活用されています。
DeFiは、2019年にイーサリアムブロックチェーンで最も注目を浴びた分野の一つです。CoinMarketCapにおいて、DeFiというカテゴリが作られています。大手メディアのCoindeskも2019年の大きな出来事の一つとしてDeFiを上げています。
▼DeFiについての詳しい動画はこちらから
https://youtu.be/IM7lXtSjDKE
DEX(分散型取引所)とは
DEXは、「Decentralized Exchange」の略です。日本語で言うと、「分散型取引所」という意味です。
ブロックチェーンの技術を利用して取引している中央集権の管理者が存在しない取引所になります。DEXでは取引所に管理者がいないため、ウォレットに紐づくアドレスにアクセスするための秘密鍵を顧客個人で管理します。顧客同士が直接取引を行い、ブロックチェーン上に取引資産が記録されていきます。
基本的にはP2Pで運営されているため、分散されたノードによって相互に監視し合い、不正なノードは切り捨てられます。つまり、ハッキングに対して強いというメリットも持っています。
DEXでの取引は、自己責任のもとで行われます。顧客は中央集権型取引所のように資産を取引所に預けるのではなく、自分の秘密鍵を用いて直接取引を行います。
DEXではブロックチェーンにスマートコントラクトを使用することにより、自動的に取引が行われます。つまり、人間のミスによるトラブルによって売買が制限されるなどの可能性がありません。
また、24時間365日休むことなくプログラムが動いているので、取引を常に行うことができます。取引所の管理者が資産を持ち逃げするということもありません。
CEX(中央集権取引所)とは
CEXは、「Centralized Exchange」の略です。日本語でいうと、「中央集権型取引所」という意味です。中央集権型の大手暗号資産取引所としては、「Coincheck」や「bitFlyer」などが有名です。
原則的にCEXは特定の管理者が運営している取引所になります。そのため、ユーザーはその取引所の運営元とシステムを信頼し、資産を預けてサービスを利用することになります。
CEXでは法定通貨を使って暗号資産を購入することができます。日本の取引所であれば、日本円と暗号資産のペアで取引が可能です。日本では、金融庁で暗号資産交換業者として登録されていなくては取引所を運営することはできません。
CEXでは、取引所の都合やシステムダウンによって取引できないことがあります。暗号資産取引は24時間365日行われているため、取引停止になるとユーザーが損失を被るリスクが出てきます。CEXでは秘密鍵の管理はCEXが行い、顧客の手元には存在しません。つまり、顧客はウォレットに直接アクセスすることはできない仕組みになっています。
本来であればウォレットは、ウォレットに紐づくアドレスにアクセスするための秘密鍵がセットになっており、秘密鍵を使って送金などの処理を行います。
CEXの取引所がハッキングされた際に大ごとになるのは、この点と大いに関係があります。なぜなら、顧客に問題がなくても、取引所自体の管理に問題があると取引所にある顧客の暗号資産すべてに影響が及ぼされるためです。
イールドファーミング(yield farming)の特徴
イールドファーミングは、利回りの良いプロトコルを効率的に活用することで、通貨の価値上昇に加え、高い金利を得ることを目的としています。ここでは、その特徴について解説します。
流動性マイニング(Liquidity Mining)
イールドファーミングの中で、最も人気のある形態が流動性マイニングです。
流動性マイニングは、イールドファーミングを行う人達を惹き付けるために、流動性の提供への対価として利息の他にインセンティブとしてガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)が付与されます。ガバナンストークン保有者は、保有数に応じてプロジェクトのロードマップにおける意思決定に投票できる権利が与えられます。これがガバナンストークンの特徴です。
コンパウンド(Compound)のようなDeFiにおける多くのレンディングサービスやDEXを代表とする分散型のプラットフォームでは、AMM(Autometed Market Maker)と呼ばれる流動性を自動的に作り出すシステムを導入しています。これは、第三者のマーケットメイカーやオーダーブックは必要ありません。このAMMでは流動性と引き換えに、ローンの貸し手のみならず借り手にも、インセンティブとしてガバナンストークンを付与します。
この新たな発想の形態は、トークンへの投機熱と共に驚異的な収益率を実現しました。DeFiブームは、このような流動性を提供する流動性提供者(Liquidity Provider)によってムーブメントされました。
分散型金融・取引所
DEX(Decentralized EXchange:分散型暗号資産取引所)」と呼ばれる暗号資産の取引所においては、先に自分の資産を預けることなく、直接ユーザーのウォレットから取引を行います。一般的に暗号資産取引所や証券取引サービスを利用する際、取引より先に日本円を入金するなど自らの資産を預けることが一般的です。
分散型取引所「DEX」の代表格であるUniswapを紹介します。イーサリアムと「ERC20」という規格を持つ暗号資産を売買できる取引所です。
従来のDEXの多くは、ユーザーの希望価格を一覧にして並べて取引する板形式で運営されていました。しかしこの形式では流動性が低い場合には、希望額で売買することは非常に困難です。これを解決するために、Uniswapでは市場を通さずに売り手と買い手が1対1で取引するOTC(Over The Counter)取引にしました。また、取引の流動性を担保するため、Poolという仕組みを導入しています。
Poolは利用者がイーサリアムやERC20規格のトークンをUniswapに預け、提供したトークンの取引が発生するたびに、徴収された0.3%の手数料が、取引の瞬間にプール内のすべての提供者(マイナー)に比例配分される仕組みです。
▼Uniswapについての詳しい動画はこちらから
https://youtu.be/6GaoqFMY4n4
イールドファーミング(yield farming)の仕組み
イールドファーミング(Yeild Farming)の仕組みは、簡単に説明すると投資家が分散型金融(DeFi)プロトコルにトークンを貸し出して、金利や手数料で収入を得るスキームです。
プロトコル側のメリットとして投資家がトークンを貸し出してくれることで取引の流動性が高まり、流動性が高まることでユーザーが集まり、サービスの利用機会も増えて利益が出ます。その対価を投資家に支払う仕組みです。
イールドファーミングが行われているDeFi(分散型金融)プロトコルの代表的なものとしてCompoundの$COMPやAaveの$AAVEなどがあります。
イールドファーミング(yield farming)のやり方・方法
イールドファーミングを始めるには、基本的にDEXを使って行います。
オススメのDEXはUniswapです。ここでは、Uniswapを使ってイールドファーミングのやり方を説明していきます。
以下にUniswapの登録方法や使い方について詳しく解説しています。Uniswapを初めて使う方は参考にしてみてください。
流動性マイニングのやり方
Uniswapを使った流動性マイニング(Liquidity Mining)で手数料収入を得る方法を説明します。
流動性マイニングは、自分が持ってるイーサリアムのトークンをUniswapに預けることで、そのスワップがおこなわれるたびに交換手数料を報酬としてもらえる仕組みです。
流動性マイニングを行うためには以下の条件があります。
・かならず2つのトークンをペアにして流動性を提供する必要がある。
例えば、ETHとUSDTやETHとDAIなど。
・提供するトークンのペアは、それぞれのトークンの価値が同じでないといけない。
例えば、ETHとUSDTのペアで預ける場合、1ETHと同じ額面のUSDTが必要です。
・トークンペアが決まったら、実際にUniswapで操作してみましょう。
①アプリの「pool」のタブをクリックします。
②「Add Liquidity」をクリックします。
③流動性を提供したいトークンを2つ選びます。
④流動性を提供するトークンの数量を入力し、「Approve」をクリックします。
⑤MetaMaskが立ち上がるので、トランザクションを送信します。
⑥トランザクションが承認されたら「Supply」をクリックします。
⑦最終確認の画面が表示されます。問題なければ「Confirm Supply」をクリックします。
⑧MetaMaskが立ち上がるので、トランザクションを送信します。
⑨無事にトランザクションが送信されると、Poolのページで自分の預けたトークンを確認することができます。
イールドファーミング(yield farming)のリスク
イールドファーミングの良いところがクローズアップされがちですが、どんなサービスにも大小様々なリスクが存在します。以下では、DeFi初心者やこれからイールドファーミングを始めようとしている人が注意すべきリスクを紹介します。
ハッキングリスク
基本的には、どのプロジェクトもコード監査を受けています。しかしながら、2016年6月に起きた「The DAO事件」のように、何らかの形でスマートコントラクトの脆弱性によるバグを突かれてハッキングされる可能性は否定できません。最近ではオプション取引が可能なopynがバグを突かれ、37万ドル(USDC)が盗まれました。
最近はコード監査をせずにサービスをリリースするプロジェクトが少なからず存在しています。
スキャム(詐欺)
暗号資産において詐欺は切っても切れない関係です。現在、DeFi市場は加熱しており、新規ユーザーも増加の一途であることから、詐欺師に狙われるリスクも非常に高くなっています。
DeFiは生来的にコードがオープンなので、簡単にコピー版を作成することが可能です。
最近では、Uniswapのフィッシングサイトなども多く存在しており、DeFiを語ったExitスキャムなど、詐欺の手口は様々です。そのためDeFiの仕組みを熟知するまでは、サービスを利用する前に十分に下調べを行って、詐欺にあうリスクを減らすことが大切です。
中央集権に関与する信用・依存によるリスク
DeFiのエコシステムではUSDTやUSDCがステーブルコインとして利用されています。これらのステーブルコインは中央集権による組織で発行されています。
特に、USDTを発行しているTether社は長らく担保資産の偽装疑惑をかけられているため、USDTを保有し続けることにも注意しておく必要があります。暗号資産は法規制が十分でないことから、グレーゾーンで有ることが多く、規制当局からUSDTやUSDCのアドレスを前触れ無くブラックリスト化(凍結)されるリスクもあります。
運営及びガバナンスの失敗リスク
現状、ガバナンスが十分に分散化しているといえるDeFiサービスはそう多くありません。特に、運営側が管理者キー(admin key)を握っている場合においては、独断でコントラクトを変更し、悪用することも可能となります。
このような背景から、多くのDeFiサービスは、投票権としてガバナンストークンを分配することで、中長期的にコミュニティやトークンホルダーに意思決定プロセスを移譲することで分散型のエコシステムを作り上げています。
ただし、ガバナンスの分散化にも欠点が存在ます。意思決定権をガバナンストークンで運営すると、大口ホルダーが実質的な投票権を支配することになり、最悪の場合には乗っ取りのリスクがあります。また、意思決定が鈍化することによる競争力の低下や、バグに対する対応が遅れるなど、新しいリスクも生まれてしまいます。
そのため、真のガバナンスの分散化というものは、非常に難しいバランスを保つ必要があります。
バブル相場の終了
イールドファーミングは先行者であるほど有利で高いAPR(annual percentage rate:年率)を実現していましたが、参加者の増加に伴って収益性は下がっていきます。流動性マイニングというものは、プロトコルのプロモーション的な役割を果たしており、投資というよりも投機という要素に依存している側面があります。
現在のDeFiトークン市場は投機熱ばかりが先行しているため、実際の価値以上の価格をつけていると思われるものがほとんどです。投機熱が下がると、連続的な流動性マイニングブームも冷めて急落するリスクがあります。
イールドファーミング(yield farming)の事例
イールドファーミングの参加者は、さまざまなDeFiプラットフォームを使用して、投資している資金の収益の最適化を目指しています。イールドファーミングのさまざまなプラットフォームは、流動性プールからのインセンティブ付きの貸付および借入を提供しています。
ここでは、人気のあるイールドファーミングのプロトコルを紹介します。
Compound
Compoundはレンディングプラットフォームです。ユーザーは、ETHやステーブルコインなどのトークンを自由に貸し借りできます。
Compoundは銀行のような役割を持っています。ユーザーは余っているETHやトークンを貸し出しすることで、アルゴリズムで調整された利息とガバナンストークンCOMPを獲得できます。トークンを貸したユーザーは、他のトークンを借りることができます。Compoundでは、貸し出したトークンは担保とみなします。当然ですが、借りたトークンを返済しない限り、貸したトークンを引き出すことはできません。
MakerDAO
MakerDAOはステーブルコインであるDAIを支えるプロトコルです。
Collateralized Debt Position (CDP)というシステムにより担保されたETHによってDAIの価値を維持するための様々な仕組みが、Ethereum上のスマートコントラクトで実現されているのが特徴です。
ユーザーは暗号資産を担保としてロックして、米ドルにペッグされたステーブルコインであるDAIを借りることができます。
ステーブルコインDAIを扱うサービスが増えてきていることや、instaDAppのような外部の開発者がMakerDAOプロトコルを利用したサービスを提供することが可能です。つまり、DAIの流動性を高めるエコシステムがいろいろなサービスで広がっています。
DAIを扱うレンディング、トレーディング、デリバティブのプロトコルは今後も増えていくのではないでしょうか。
Aave
Aaveは、マネーマーケットを作成するための分散型の貸付および借入プロトコルです。
ユーザーは資産を借りて、AAVE(以前のLEND)トークンの形式で貸付の複利を稼ぐことができます。Aaveは、無担保で借り手にローンを発行できるフラッシュローンやクレジット委任を促進することでも知られています。
AAVEは、分散型レンディングプラットフォームAaveを中心とするエコシステムのネイティブトークンです。
AAVEが利用されているAaveプロトコルは、レンディング分野で注目されているプロジェクトの一つで、CoinMarketCapのDeFiカテゴリにおいて、トップ10に入るほどの人気です。
Aaveでは、20種以上のトークンを貸借することができます。貸手のユーザーは、資産をスマートコントラクトにロックし流動性を提供することで、金利を得ることができます。預けた資産を担保とみなし、他のトークンを借りることも可能です。
Uniswap
Uniswapは、イーサリアムブロックチェーン上で取引を実行する分散型取引所(DEX : Decentralized Exchange)です。
Uniswapは、自動マーケットメーカー(AMM)であり、ユーザーは中央集権的な仲介なしでほぼすべてのERC20トークンペアをスワップ(交換)できます。
流動性を提供するユーザーは、流動性プールに資産を50/50の比率で出資し、流動性提供の見返りとして、取引手数料とUniswapのガバナンストークン「UNI」を獲得することができます。
報酬として得られる「UNI」トークンには、価格設定がされておりスワップすることが可能です。
Balancer
Balancerは2020年3月に発表されたイーサリアムブロックチェーン上の取引ツールであり、自動マーケットメーカー(AMM)としても機能する自動ポートフォリオ管理プロトコルです。
Uniswapとは異なり、両方のプールに均等に流動性を追加する必要はありません。代わりに、流動性プロバイダーは、さまざまなトークン比率でカスタマイズされた「バランサープール」を作成したり、プール内の任意の2つのトークン間で取引したりすることができます。
Balancerには、プライベートプール、共有プール、スマートプールの3種類のプールが存在しています。単独の流動性提供者のみがプールの作成・運用をするのがプライベートプール、誰でも流動性を追加できて、バランサープール・トークンによってプールの所有権を追跡することができるのが共有プール、スマートコントラクトで残高、バランス、手数料を再調整できるのがスマートプールです。
Uniswapよりもプールの設定の自由度が高いことが特徴となっています。
Synthetix
Synthetixは、イーサリアムブロックチェーン上に構築された分散型の合成資産発行プロトコルです。
信頼できる価格データが提供されているほとんどすべての従来の金融資産(Forex(外国為替)、Commodity(商品。原油や金など)、Crypto(暗号資産)、Index(指数、日経平均やダウなど)など)にオラクルを使用して、ユーザーが合成暗号資産を作成することができます。
これらの合成資産(Synths)はSynthetix Network Token(シンセティックスネットワークトークン、SNX)をステーキングすることによって作成され、これらの合成資産はSynthetix.Exchange(シンセティックス取引所)上のシンセティックス・スマートコントラクトと直接、交換/売買することができます。
Yearn.finance
Yearn.financeは、イールドファーマーがDAIやUSDTといったステーブルコインを預け入れ、AaveやCompound、dYdXといったさまざまなレンディングプロトコルを使用して最高の収穫を実現する自動化された分散型集約プロトコルです。
Yearn.financeは、アルゴリズムで最も収益性の高いイールドファーミングを探し、リベースによって利益を最大化します。
Yearn.financeには、
(1)複数のレンディングプロトコルから最適なところを選び、ユーザーに債権トークンであるyTokenを配布するEarn、
(2)デポジット機能を持つマシーンのyVaults、
(3)5種類のステーブルコインとyTokenとをスワップできるZap、
(4)保険のInsure、という4つのサービスがあります。
Yearn.financeは、ガバナンストークンYFIの価値が一時的に40,000ドルを超えるなど、DeFi市場で非常に注目されています。
イールドファーミング(yield farming)の今後、まとめ
イールドファーミングのブームは、CompoundがユーザーにガバナンストークンCOMPを無料配布したことを皮切りにスタートしました。
Compoundがイールドファーミングや流動性マイニングのコンセプトを生み出したというわけではなく、トークン配布時点ではイールドファーミングがブームになると予見していた人はほぼいなかったと思われます。
しかしながら、世の中の流れはCompoundの成功に倣って、多くのDeFiプロジェクトが同様の方法でトークンを配布して流動性提供のインセンティブを与えるようになりました。
イールドファーミングのプロセスを効率的に自動化する流動性アグリゲータのyearn.financeのガバナンストークンYFIの価格が、アルトコインでは初めてビットコインの市場価格を超えました(¥4,636,650/2020年9月12日)。
これによってイールドファーミングのみならず、DeFiへの注目度が一気に上がっていきました。
日本ではまだDeFi自体の話題は有名ではないものの、海外ではすでにあまりの過熱ぶりから「バブルなのでは」との指摘も出ているほど人気になっています。
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理由はEthereumのガス代が高値で推移していることに加えて、Ethereum自体の価値も高騰しているためです。ガス代に負けずに利益を出そうと思うと、1,000万円以上の資金が必要となりそうです。
イールドファーミングはハイリスク・ハイリターンと言われています。元本保証は当然ありませんので、一般投資家は手を出しにくいものと言えます。