リップル(Ripple)XRPを紐解く
そもそもリップル(Ripple)は金融取引を行うためのインターネット・プロトコルです。リップル(Ripple)を使うことで世界中のどこにでも、あらゆる通貨で瞬時に安価でお金を送付できます。
その時に「リップルネットワーク」を利用するためのシステム利用料としてXRPが支払れるのです。
XRPとはリップル(Ripple)が発行する暗号通貨のことであり、俗にリップル(Ripple)と言われることもありあますが、リップルはプロトコル、XRPは通貨と理解しましょう。
出典:https://www.livewise.co.uk/?tag=buy-xrp
三菱東京UFJ銀行が暗号資産を活用した国際送金サービスを始めるとの記事がでたり、バンクオブアメリカと提携、Google Ventureが出資を行ったりと、次世代の暗号資産を担う話題性とスペックを兼ね揃えている。
リップル(Ripple)XRPを語るには、ビットコインとイーサリアムと比較するのがわかりやすいでしょう。
*2017年10月現在
リップル(Ripple)が他の暗号資産と大きく違う点は、「マイニング」という概念はなく、すでに市場には上限となる1000億枚が供給されています。
(*リップル社が60%程度保有しており、大量の売りが入るとXRPの値段が大暴落する恐れがある為、リップル社の約90%にあたる550億XRは凍結されています。)
「マイニング」がないということは、供給枚数の少ない暗号資産と比べてリップルは希少性が低く、価格の上下が小さくなります。つまり、リップル(Ripple)は”ローリスク・ローリターン”であると言われています。
また、リップル社が60%以上のXRPを保有しているということは、暗号資産のコンセプトでもある脱中央集権化からズレるものであり、その存在価値が議論の的となっています。逆に、既存の法定通貨を利用する銀行からは、主体が明らかであるため、積極的に業務提携が進んでいるようです。
送金手段に長けたリップル(Ripple)の仕組み
リップル(Ripple)内の他の全ての通貨が IOU(I owe you.:ゲートウェイが発行する借用証明書)として存在するのに対し、XRP はRipple内で唯一の資産となる通貨です。
ゲートウェイとは?
ゲートウェイとは、利用者からビットコインから円やドルなどの資産を預かる代わりに、IOUを発行します。また、IOUからその他通貨に換金する際には、IOUを発行した際に預かった資産を、返還します。
この仕組みは、バランスシート上に記載される資産と負債の関係として説明できます。この性質を利用してユーザーが第三者の*カウンターパーティーリスクを負うことを承諾することなく、インターネット上で価値の交換を実現するのが XRP の目的です。
(*カウンターパーティーリスクとは、例えばWEB上で100万円の手形を取得するために、銀行や Paypal 等のオペレータに100万円を渡します。その見返りとして、口座残高を示す IOU(借用書)を取得します。ここ数年で実証されているように、CitiバンクのUSD預金は必ずしもキプロスやアイスランドの銀行のUSD預金と価値が等しいわけではありません。)
XRPはゲートウェイを通して、自動で承認作業が行われるため、約2.5秒という高速で承認が行われます(BTCは約10分)。
リップルネットワークでは、このゲートウェイが発行するIOUを利用者間でやり取りすることで間接的に安価であり、瞬時に送金するシステムを実現しています。
ブリッジ通貨としてのXRP
XRPは「ブリッジ通貨」として注目されています。
XRPは、ネットワーク内での両替において、他の通貨と自由に交換することができ、その市場価格はドル、ユーロ、円、ビットコインなどに対して変動します。他の通貨と異なるのは、XRPによる取引は銀行口座を必要とせず、サービス手数料もかからないという点でです。
出典:https://ripple.com/
リップル(Ripple)(XRP)の値段
XRPの値段は、2013年8月には0.4円程度であった金額から、2017年に最高値を記録した際に40円を超え、100倍以上の値段になっています。これは、先に述べた、リップル(Ripple)(XRP)の将来性や、各大手金融機関が提携を進めたことで、第二のビットコイン候補としての思惑が高まり、大きく買われたものと思われます。
出典:https://www.coingecko.com/en
リップル(Ripple)XRPのメリット
① 安価な決済:リップル(Ripple)所有者はいないため、支払いコストは減少します。Rippleを通じて支払いを受け取る事業者は、送金コストを節約できます。
② 高速な決済:取引が自動のため、決済は約2.5秒以内に完了します。
③ 簡単な両替:追加費用なしで両替できるため、国際取引を簡単にし、活性化させます。
④ 金融の相互接続:価値交換のための分散型プロトコルを提供することで、リップル(Ripple)は独立したビジネス間の取引を容易にし、金融システムの摩擦や非効率性の軽減を実現できます。
リップル(Ripple)XRPのデメリット
先にも述べたように、暗号資産の特徴である脱中央集権化を覆しかねない特徴があり、XRPの価格コントロールが、リップル社のXRP凍結が解除され、叩き売られれば値段が暴落しかねないのです。
また、発行体がないため、XRPの価値を誰も保証してくれません。暴落しても、送金先を間違たり、サイバー攻撃にさらされた時の対処方法が、今後のリップル(Ripple)(XRP)の課題となるでしょう。
この記事を書いた人
最新の投稿
- 債務整理2024年8月10日債務整理でブラックリストに登録される期間は?信用情報への登録で受ける影響を解説
- 債務整理2024年8月5日債務整理の費用相場はいくら?借金の返済に追われて払えない場合の対処法を徹底解説
- 債務整理2024年8月2日大阪で債務整理に強いおすすめ弁護士・司法書士15選!費用や選び方についても解説!
- 仮想通貨2024年6月7日保護中: 【会員限定】コインオタク流「裏ワザ」で稼ぐ