Web3時代到来!バイナンスウォレット革新
バイナンスが新たに展開した「Binance Web3 Wallet」は、従来の秘密鍵やシードフレーズを必要としないセルフカストディ型ウォレットです。
ユーザーは公式アプリを通じて、直接30以上のネットワークにアクセスし、1000種類以上のトークン取引が可能になります。
dAppsへの接続やステーキングも行えます。このウォレットは、複数のサーバが連携するMPC技術を採用しており、キーシェアを3つ生成し、よりセキュアな資産管理を提供します。
しかし、ユーザーが関連するパスワードを忘れたりデバイスを紛失したりすると、資産へのアクセスは困難になります。
バイナンスは、この新ウォレットがWeb3.0の利便性を高め、参入障壁を下げることを目指しています。
秘密鍵を必要としない仮想通貨ウォレット、バイナンスが新たにローンチ
COINPOST
WEB3新時代の入り口: バイナンスウォレット革命
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大手海外取引所バイナンス社が展開する「WEB3.0 メッセンジャーアプリ」に続き、話題となっているのが「Binance WEB3 Wallet」です。
2023年11月の世界イベント「バイナンスブロックチェーンウィーク」にて披露されたこのサービスは、日本向けには提供されていないため、興味が薄いかもしれません。
しかし、その画期的な秘密鍵管理機能に注目する価値があります。
ウォレット管理権限を集約する復帰パスワードや秘密鍵の情報漏洩により資金が不正に引き出されるハッキングの被害は、いまだに後を絶ちません。
「Binance WEB3 Wallet」にはそうした問題の解決策が組み込まれています。
「Binance WEB3 Wallet」は復元パスワードを暗号化された三つ情報に分割し、一つをバイナンス社が保管。基本はユーザーが保有する二つの情報があればウォレットを復元できる仕組みを採用しています。
このような機構は、企業が自社のウォレットを管理する際にも利用されており、管理部門と会計部門間での秘密情報の分散管理のイメージです。
一般人が家族の協力を得て、同じようなリスクヘッジを行うことも可能ですが、その協力を得るためのハードルはまだ高いかもしれません。
バイナンスが重要な情報の管理の一役を担うという点が新しいです。
これにより、どの属性のユーザーでも、このマルチ復元パスワード管理機能の恩恵を受けることができます。
取引所が個人の機密情報の一部を保持することに関して心配される方もいらっしゃいます。
基本的にその情報の一部だけでは何も行うことはできないため、心配は不要です。
信頼は継続的な運用を通じて築かれます。
考えられる問題点としては、『バイナンス社がなりすまし者(詐欺)に機密情報を提供してしまうリスク』や『セキュリティが高い分、ユーザーがウォレットの復帰の難易度を高く感じてしまうリスク』が挙げられます。
いまだに不便で慣れないWEB3.0の市場も、日々便利さは向上しており、WEB3.0が一般に広まることへの期待は日に日に高まっています。
今後、新しい製品を評価する際には、市場参加者のベテランの意見よりも、これから市場に参入しようとしている新規ユーザーの意見により重きを置く必要があるでしょう。
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