【伊藤が解説】ステーブルコイン安定性への道: ムーディーズによる格付け導入

波乱含むステーブルコイン、2023年もディペッグ(価格乖離)が頻発

ムーディーズ・アナリティクスが公表したレポートによると、今年に入ってから9月中旬までに主要ステーブルコインで609回のディペッグが確認されました。
価格が基準値から3%以上変動した場合をディペッグとカウントしております。

マクロ経済の変動や特有の要因によるものと分析されており、米ムーディーズの子会社はこの現象が頻発することを示唆しています。

また、ステーブルコインのボラティリティとリスクを把握するためのデジタル資産モニターが開発されました。

今年の主要ステーブルコインディペッグ 600回以上発生=レポート

COINPOST

ステーブルコイン安定性への道: ムーディーズによる格付け導入

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、伊藤が解説します。

米格付け会社ムーディーズの子会社ムーディーズ・アナリティクス社がステーブルコインをモニタリングするサービス「デジタル資産モニター(DAM)」をリリースしました。

ステーブルコインはその名の通り、価格の安定性が特徴とされており、仮想通貨市場においては、変動が少ない安全な選択肢と考えられてきました。
しかし、2023年、主要なステーブルコインで600回以上のディペッグ(価格乖離)が記録されたことが、ムーディーズ・アナリティクスからの報告で明らかになりました。

特に2022年のステーブルコインUSTの崩壊は、市場の信頼に深刻な打撃を与えました。
そのほか、米国の急激な金利上昇も影響を及ぼしている考えられます。

この状況下ですが、WEB3.0業界における新しい産業としてRWA(Real World Assets)が誕生しました。
法定通貨と同じく価格が固定されているステーブルコインに対して、RWAは不動産など実際の資産価値を固定しています。

現段階でRWA市場は大きなトラブルを抱えていないため、ステーブルコインよりもディペッグが起こりにくいと考えられていますが、価格固定のメカニズムがなければ信頼は損なわれ、ステーブルコインに次ぐリスクを負う可能性があります。

ムーディーズ・アナリティクスが発表した「デジタルアセットモニター(DAM)」は、ステーブルコインの評価を行い、それぞれの安定性に関する総合的なリスク評価ツールとして機能します。
評価の存在は、ディペッグ時の価格差取引(アービトラージ)を活発化させると期待されています。

一方で、評価が低いステーブルコインは、ディペッグが戻らないリスクが高まるという危険性もあります。
資産防衛としてステーブルコインを利用している方には、大きな影響がありますので、注意が必要です。

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この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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