リップル(Ripple)初心者に気を付けてほしい事
ご存知の通り、リップル(Ripple)の発行する暗号資産XRPは2017年10月現在で1兆円あり、ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)に続く3位である。
リップル(Ripple)投資家や、100行以上提携している銀行は大変なメリットがあるからこそ、リップル(Ripple)に注力するのであり、筆者も、市場もそれは認めざるをえないです。
しかしながら、暗号資産で投資、取引をしていく中でリップル(Ripple)初心者に気を付けて頂きたいことがいくつかあります。
1. リップル(Ripple)は暗号資産ではない!?
2. リップル(Ripple)発行のXRPは中央集権
3. IOUシステムの穴
1. リップル(Ripple)は暗号資産ではない!?
リップル(Ripple)の送金システムは世界を変えたといっても過言ではないでしょう。「送金システム!?」と思った方もいるかもしれませんが、リップル(Ripple)は暗号資産ではありません。リップル社の発行している暗号資産はXRPなのです。
リップル(Ripple)は金融取引を行うためのインターネット・プロトコルで、世界中のどこにでも、あらゆる通貨で瞬時にコストをかけずにお金を送付できます。
その仕組みは、ゲートウェイと呼ばれる役割が存在し、リップル(Ripple)はユーザーから送金されて来た時に、ユーザーに対して送金されてきたお金を預かりましたという借用書を発行しますこれを「IOU (= I owe you)」と言います。
その際にXRPがハブの役割をしており、現物の通貨のやり取りとなるわけではなく、貸し借りをしている人の間で付け替えや精算をすることで、送金したように見える仕組みを作り上げ、高速、安価な送金を可能にしているのです。
2. リップル(Ripple)発行のXRPは中央集権
XRPはリップル社の発行している暗号資産で、リップルネットワークで使用される、ブロックチェーン技術による通貨です。
暗号資産の始まりとして、中央に支配されない通貨として注目を集めました。しかし、XRPはそのコンセプトを覆す中央集権構造になっているのです。
すでにXRPは、市場には上限となる1000億枚が供給されていて、リップル社が60%程度保有しており、大量の売りが入るとXRPの値段が大暴落する恐れがあると言われています。そこで、リップル社は保有しているXRPの約90%にあたる550億XRPをエスクローに預託する形で凍結しているのです。
その預託が解除されれば、550億ものXRPが売りに出される可能性もあるため、大暴落しかねないリスクを含んでいます。
これは日本銀行が景気過熱した時に、大量の円を発行して円の価値を下げようとする仕組みに似ており、中央管理の通貨と言えるのではないでしょうか?
ブロックチェーンの民主主義というコンセプトに魅力を感じている方は、XRPは投資対象としては、あまり魅力的ではないかもしれません。しかし、中央銀行の通貨発行制度に価値を感じている方には良い通貨なのかもしれません。
3. IOUシステムの穴
リップル(Ripple)におけるIOUはXRPで、円やドルまたは、暗号資産と交換できるトークンです。リップルの送金システムでは、円やドルを送金する場合、XRPを仲介します。
お金を渡してIOUと呼ばれる借用書(XRP)をもらう、というのが実情です。ここで問題は、貸したお金を返してもらえるかどうかは、相手次第になる点。従って、相手を信用できるかが重要なポイントになります。
銀行では、預金の一部は国が保証する、ペイオフ制度などがありますし、銀行に行けば預金している金額を引き出すことはできます。これは国の法律で厳格に決まっており、違反すれば大きなニュースになり、その金融機関は大きな印象ダメージを受けるでしょう。
IOUの仕組みを使う以上、承認を行う人物(第三者)の社会的な信用に大きく依存します。そこにリスクが発生します。取引の承認を行う相手が破産すれば、XRPが無価値になってしまう危険性もはらみます。
リップル(Ripple)の信用性ということであれば、世界中の銀行が業務提携を始めているので現状は問題ないかもしれませんが、暗号資産なる民主主義通貨が主流になり、中央集権通貨の終焉となるシナリオも頭に描いておいても良いかもしれませんね。
Written by 酒井 和
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