仮想通貨取引所FTXの特徴・詳細とは?入出金や関連サービスを紹介!
FTX(エフ・ティー・エックス)は、2019年4月に設立されたデリバティブ取引(先物取引、オプション取引)を中心とした暗号資産(仮想通貨)取引所です。デリバティブ取引の他にも、Spot(現物)取引はもちろん、ステーキングやレンディングなど、様々なサービスを展開しています。
またFTXには、レバレッジトークンと呼ばれるFTX独自の特殊なトークンが存在します。このトークンを使用することで証拠金不要で実質的に証拠金取引を行うことができます。レバレッジトークンにはレバレッジ倍率の再調整機能が備わっており、大きな損失が発生した際の強制ロスカットを受けるリスクが少ないことが特徴です。このシステムは大きな利益を得られる恩恵もありますが、損失も大きくなる可能性があるという面も理解しておくことが必要でしょう。
・独自のデリバティブ商品
・レバレッジトークンという特殊トークン
・レバレッジトークン使用で強制ロスカットなし
独自トークン「FTX Token(FTT)」|手数料割引
仮想通貨取引所FTXは、「FTX Token(FTT)」と呼ばれる独自トークンを採用・発行しています。FTTは現物としての取引はもちろん、先物やレバレッジトークンとして取引も可能です。FTTの特徴としては、バーン(焼却)メカニズムを採用している点です。これは、全取引手数料の1/3に相当するFTTを、市場から買い戻してバーンしており、FTTの価値上昇につなげています。
また、FTTの最大の特徴としては、FTTを一定枚数保有することで、FTXにおける手数料割引の恩恵を受けることができます。
【最新版】FTXの登録方法をゼロから全て徹底解説!|簡単3ステップ
それでは、ここから世界最大級の仮想通貨取引所FTXの登録方法を解説していきます!
まず初めに、FTX公式サイトにアクセスし、簡単な初期登録を完了させます。
※言語変更
FTXは海外を拠点とする取引所のため、トップページ右上の言語選択から「日本語」を選択することができます。
Step1:初期登録
■ トップページの右上にある「登録」を選択します。
■ 登録画面が開いたら、下記画像(右)の登録内容を順に入力して下さい。
■ 「Eメール」に任意のメールアドレスを入力します。
■ 「パスワード」に任意のパスワードを入力します。
■ 「クリックをして検証」を選択します。
■ 利用規約を確認し「FTX利用規約に同意します」のチェックボックスを選択します。
Step2:セキュリティ設定
セキュリティ認証は、「スマホ認証」と「Google認証」を要求されますが、ここではどの取引所でも主流で使われている「Google認証」を使用してセキュリティ設定を解説していきます。もちろん、スマホ認証の設定もしておくことをお勧めします。
※二段階認証の必要性
セキュリティを向上させる目的として使用される二段階認証の設定は、どの仮想通貨取引所に登録しても設定するようにしましょう。この設定をせず資産を盗まれた場合は、かなりの確率で自己責任になってしまいます。
登録後は自動的にログイン状態になっていますので、そのまま二段階認証設定に進みます。ログインが必要な場合は、トップページ右上の「ログイン」からメールアドレス・パスワードを入力してください。
■ トップページ右上のメールアドレスから「設定」を選択します。
■ 以下画像(左)の「二段階認証(2FA)」の右下にある「AUTHY/GOOGLE AUTHENTICATOR」を選択します。
■ Google認証アプリでQRコードを読み取ります。
■ Google認証アプリに表示されている「6桁の承認コード」をQRコード左下の欄に入力します。
■ 「送信」を選択するとGoogle二段階認証は完了です。
「出金パスワード」の設定
Google二段階認証設定が完了したら、そのまま出金する際に必要な「出金パスワード設定」をします。
出金パスワードの設定は、二段階認証設定同様にトップページ右上のメールアドレスから「設定」を選択すると、下記画像の設定画面に移動します。
■ 「出金パスワード」に任意のパスワードを入力します。
■ 右下の「パスワードの設定」を選択で設定は完了です。
以上でGoogle認証による二段階認証の設定と、出金パスワードの設定は完了です。またセキュリティをさらに強化するには、スマホ(SMS)認証を完了させておくことをお勧めします。
※秘密鍵を必ずメモする
QRコード下にあるコードは、スマホの機種変更や紛失した際に使用します。このコードがないとGoogle認証コードを復元することができません。そのため、表示されているコードをメモしておくことをおすすめします。
Step3:本人確認登録(KYC)|出金レベルの変更
次に本人確認(KYC)の登録をします。
メールアドレスを登録した段階での出金限度額は1,000USDとなっています。出金限度額を上げたい場合は、個人情報を提出する本人確認登録(KYC)が必要になります。また、取引所内のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)などのサービスに参加する際にもKYCが必須となりますので、登録手順を解説しています。
■ まず初めに、トップページ上のメールアドレスから「設定」を選択します。
■ 下にスクロースし「本人確認」の「出金限度額を上げる」を選択リックします。
■ 提出する本人確認証と同じ名前を「氏名」に入力します。
■ 居住国を選択します。
■ 「都道府県」を入力します。
■ 「好きなチャットアプリ」を選択し、その「ハンドルネーム」を入力します。
■ 内容を確認し「情報を提出する」を選択します。
自身の情報を提出すると、下記画像のような本人確認証の提出画面に移動します。提出手順は非常に簡単で、上から順番に「氏名・居住国・資金源など」を入力し、指示に従って画像ファイルを添付します。
■ 「氏名・居住国・資金源・居住地の住所」を入力、選択します。
■ 本人確認証の表面と裏面の画像をアップロードします。
■ 「本人確認証」と「“FTX”と“今日の日付”が書かれた紙」を手に持ったセルフィーをアップロードします。
■ 「最新の住所証明書」と「銀行取引明細書」をアップロードします。(※ KYCレベル3を同時に申請したい場合のみ、直近の住所証明書もしくは、銀行取引明細書を任意で提出してください。)
■ 「好きなチャットアプリ・ハンドルネーム」を入力します。
■ 内容を確認し「情報を提出する」を選択します。
以上で本人確認(KYC)の登録申請が完了です。あとは審査を待ちましょう!
・レベル0:最大出金可能額 1,000USD
・レベル1:一日の出金限度額 2,000-9,000USD
・レベル2:仮想通貨の無制限出金
・レベル3:法定通貨の入出金
仮想通貨を入金&出金する方法
セキュリティや本人確認登録(KYC)が完了しましたら、実際のFTXで仮想通貨をトレードやサービスを利用するために、ビットコインなどの仮想通貨を入金する方法を解説していきます。
基本的に日本円で直接購入ができないため、保有している仮想通貨もしくは、国内の取引所で購入した仮想通貨をFTXへ送金する形になります。
仮想通貨をFTXへ入金する方法(※ BTC)
■ 入金する場合は、通貨が一覧の右にある「入金」を選択します。
■ すると「入金アドレス」が表示されますので、そちらをコピーします。
※ 入金アドレスの下に「QRコードを表示」というボタンがありますので、こちらを読み取りでも入金処理は可能です。
■ あとは、出金先の取引所もしくは仮想通貨ウォレットに、取得したアドレスを入力し、出金処理をすれば入金は完了です。
仮想通貨をFTXから出金する方法(※ BTC)
■ 出金する場合は、「入金」の右横にある「出金」を選択します。
■ 「数量」・「BTCアドレス(入金アドレス)」を入力します。
■ 先ほど設定した「二段階認証コード」と「出金用パスワード」を入力します。
■ 確認後に「出金」を選択で送金は完了です。
仮想通貨取引所FTXの取引サービスを紹介!
仮想通貨取引所FTXには、大きく分けて2つの取引サービスがあります。
まず一つ目は、多くのユーザーが実際の仮想通貨を購入できる「Spot(現物)取引」です。こちらは、実際に仮想通貨を保有することが可能であり、購入した仮想通貨を他の仮想通貨取引所や仮想通貨ウォレットに送金することができます。
二つ目は、デリバティブ取引です。FTXで提供されるデリバティブ取引は主に、先物取引とオプション取引、そしてレバレッジトークンや株式トークンなどがあります。こちらは現物とは異なり、ユーザーが実際に手元に仮想通貨を保有していなくとも、売買契約を結ぶことができる取引サービスです。
Spot(現物)取引
■ まず初めにTOPページの上段メニューバーにある「マーケット」> 「すべての市場」を選択します。
■ 「マーケット」に表示されている「現物取引」を選択します。
■ すると、FRXで取り扱われている仮想通貨が一覧で表示されるので、取引したい銘柄を選択します。
現物の注文方法
現物の注文方法は非常に簡単です。上記の「Spot(現物)取引の使い方」から取引した銘柄を選択後、チャートが表示された取引画面に移動します。チャート画面の右上に表示される注文画面(以下画像)から売買を行うことができます。
基本状態では、「買い注文」の画面が表示されています。すでに現物で仮想通貨を購入し、売却したい場合は右横の「BTC:売り」を選択しましょう。
※注文方法について
注文方法には、いくつかの種類が存在しています。こちらは記事下の「注文方法」で詳しく説明してありますので、ご確認ください。
デリバティブサービス
デリバティブサービスでは、「ユーザーが実際に手元に仮想通貨を保有していなくとも、売買契約を結ぶことができる取引サービスです。」と説明しましたが、先物取引などでは、レバレッジ取引同様に「証拠金」が必要となります。そのため、サービスを使用する場合は、現物で対象の仮想通貨を事前に購入しましょう。
しかし、FTXではレバレッジトークン(Leveraged Tokens)と呼ばれるサービスが提供されています。こちらは、「レバレッジ適用されたポジションをトークン化している」ため、「証拠金なし」で信用取引の様な値動きに合わせた倍数分の取引が実現することができます。
レバレッジトークンの使い方
■ まず初めに現物同様、「マーケット」> 「すべての市場」を選択します。
■ マーケットに表示されている「レバレッジトークン」を選択します。「BULL」や「BEAR」と表記されている商品が「レバレッジトークン」となります。
※レバレッジトークン取引のレバレッジ
レバレッジトークンによる取引では「-1倍・-3倍・-10倍・0.5倍・1倍・3倍・10倍」のレバレッジ倍率のトークン保有でポジションを保有することができます。そのため、機会損失はなく、相場のトレンド状況に応じて利益を狙うことが可能です。
その他のデリバティブ関連サービス
株式トークン
株式トークンとは、企業の株式トークンを仮想通貨で購入することができます。こちらは実際の株式と価格が連動しており、仮想通貨界隈でも有名なTesla社やSquare社、大手投資ファンドGrayscaleなどの企業の株式をトークンとして取引できます。
ボラティリティ
ボラティリティとは、その名の通り仮想通貨の価格変動幅によって価値が決定されるトークンです。そのため現物のような価格の上下落ではなく、価格の変動幅の絶対値によって決定されます。
- MOVE:BTCの価格変動幅に連動して価格が決まる先物商品
- BVOL:BTCの価格変動幅に連動して価格が決まるERC20トークン
MOVEトークンは先物商品であるためレバレッジをかけて取引することが可能です。しかし、BVOLトークンの売買は現物取引であるため、レバレッジをかけることはできません。
【番外編】FTXにおける「注文方法」一覧
FTXのみならず仮想通貨取引所には、様々な注文方法が搭載されています。ここでは、各注文方法を特徴を簡単にご紹介していきます。
Limit Order(指値) | 価格と購入量を指定して取引する方法。 |
Stop market(逆指値-成行) | レートが指定価格よりも高くなったら買う・低くなったら売るという注文方法。主に損切りの予約を入れる際に使用。 |
Stop limit(逆指値-指値) | リガー価格に達すると指値の逆指値注文が出される方法。希望通りの価格で逆指値注文を入れる際に使用。 |
Trailing stop | 価格変動に応じて逆指値注文の指定価格が自動変動する注文方法。 |
Take Profit(利食い) | 利益確定の予約注文の方法。 利益確定の予約注文には、Take ProfitとTake Profit limitの二つがあり、違いは成行か指値か。 |
Take Profit limit(利食い-指値) | 指値の利食い注文。 |
その他関連サービス
FTXでは、仮想通貨の取引のみならず、「ステーキング」や「レンディング」、「OTC(店頭取引)」などの関連サービスが充実しています。そのため、仮想通貨の地合いが悪い状況でも、仮想通貨のサービスを活用することで、収益を獲得することができます。
ステーキング
FTXのステーキングサービスは、独自トークン「FTX Token(FTT)」を預けることで報酬を受け取れるほか、手数料割引の恩恵を受けることができます。手数料割引については、保有額に応じた割引となっており、最低で100USD相当のFTTを保有することで「3.00%」の手数料割引。最大で60%の割引恩恵を受けられます。
ステーキングは、TOPページの上段メニューバーにある「FTT」から下にスクロールし、FTT Stakingの「UNSTAKE」から可能です。
レンディング
FTXはステーキングの他にも、レンディングサービスと呼ばれる仮想通貨を預けることで、金利が受け取れるサービスを提供しています。そのため、初心者から上級者まで幅広く利用されており、簡単に報酬を獲得できるサービスとして人気を博しています。もちろん、レンディングサービスを使用する上での手数料が発生することや、預けたトークンの価格が下落する可能性があるため、必ずしも利益が発生する訳ではありません。
しかし、レンディングサービスは仮想通貨を預けて金利を受け取るだけありません。レンディングとは、仮想通貨の貸し借りができるサービスを指します。そのため、投資家として手数料を払って仮想通貨を借りることも可能です。
OTC(店頭取引)
FTXには、板取引のみではなく、OTC(店頭取引)と呼ばれる当事者同士で取引できるサービスがあります。OTCは、取引量の制限がなく、市場からの影響を受けないという特徴を持っており、大口投資家を中心とした需要が多くあります。
利用するには、特別な登録や口座開設は必要なく、FTX先物と同じアカウントで使用できます(AML/KYCの必要あり)。otc.ftx.comからOTCサービスに移動可能で、主要な仮想通貨を24時間年中無休で見積もりを即座に入手することができます。
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