米商品先物取引委員会(CFTC)が、ポリマーケットやジェミニなど予測市場関連企業に対してデータ規制で柔軟な対応を示しました。規制当局が一定の条件下で事業継続を容認したことで、予測市場は次の成長段階に入ろうとしています。本記事では、この規制判断が意味するものと、仮想通貨市場における予測市場の今後を、独自のジャーナリズムで解説します。
米CFTCが予測市場4社に規制面で柔軟対応を示す(2025年12月12日)
米商品先物取引委員会(CFTC)は2025年12月12日、予測市場プラットフォームを運営するポリマーケット、ジェミニ、プレディクトイット、レジャーX/MIAXの4社に対し、ノーアクションレターを発行しました。これにより、特定の記録保管要件を満たさなくても、直ちに法執行措置の対象とならないことが明確化されました。
ただし、契約を常時完全担保とすることや、指定されたプラットフォームを通じた清算など、他の重要な要件は引き続き遵守する必要があります。CFTCは今回の対応について「限定的な状況にのみ適用される措置」であり、既存の指定契約市場やデリバティブ清算機関に対する過去の判断と同等だと説明しています。
ポリマーケットとジェミニは、米国市場での予測市場事業の正式立ち上げ(ポリマーケットは再立ち上げ)を進めており、ジェミニは今週初めにCFTCの承認を取得しました。予測市場は2024年の米大統領選挙をきっかけに急成長し、2025年1月から10月までの取引高は約279億ドルに達しています。こうした動きを受け、コインベースなど大手企業も参入を検討しています。
引用元:
CoinPost|米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応(2025年12月12日)
https://coinpost.jp/?p=673913
規制が緩和された理由は、予測市場が「必要なインフラ」になり始めたため
この出来事はこう解釈してください。
予測市場は投機ではなく、社会が正確な情報を得るためのインフラとして評価され始めています。
予測市場が次の仮想通貨バブルを生む前提を理解する
僕なら今回のニュースを「予測市場が主流へ進むための地ならし」と捉えます。
いま予測市場への投資は盛り上がっていますが、日本ではまだ多くの人が実際に触れたことのない分野です。しかし、仮想通貨を活用する以上、この流れを理解せずに次の成長局面を迎えるのは非常にもったいない状況です。
予測市場とは「将来AとBのどちらが起きるか」に資金を投じ、正解すればリターンを得る仕組みです。一見するとギャンブルに見えますが、本質は異なります。誰の情報や見通しがより正しいのかを、実際に資金を投じる行動そのもので評価し、最も信頼性の高い予測を浮かび上がらせる仕組みです。フェイクニュースが溢れ、金融や政治への信頼が揺らぐ時代において、この構造は極めて合理的だと言えます。
景気指標、企業収益、家計の消費行動、金融市場の流動性などを総合的に読み取ることが投資判断の核心になります。予測市場は2026年11月の米国中間選挙をきっかけに、世界的な注目を集める可能性があります。FOMCや短期的なニュースに振り回されるのではなく、こうした中長期の実需テーマを面で捉えることで、仮想通貨市場の次の波を冷静に仕込む視点が養われます。
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