ヴィタリック・ブテリン氏によるワールドコイン分析:四つの課題と解決策
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が、ワールドコインの課題とそれぞれの解決策を議論しました。
ワールドコインは、虹彩認証で個人を識別する新しい暗号資産プロジェクトだが、ブテリン氏はプライバシー、使いやすさ、中央集権化、セキュリティという四つの問題点を提起。
例えば、虹彩認証によりプライバシーが侵害される可能性、Orb装置の不足による利用難易度の上昇、中央集権化によるバックドアの可能性、そしてセキュリティハッキングの危険性に言及しました。
解決策としてゼロ知識証明やソーシャルグラフなども提案。
一方で、ブテリン氏はワールドコインチームとの議論を評価し、異なる手法が結束する未来を期待しています。
最後には、技術進歩の中で人間性証明の全体像が如何に進化するかを楽しみにしていると語っています。
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、仮想通貨「Worldcoin」の課題を考察
COINPOST
ベーシックインカムの仮想通貨「ワールドコイン」:上場と今後の可能性
誕生時から注目の的だった仮想通貨「ワールドコイン」。
ベーシックインカムとして配布されるこのユニークな仮想通貨がついに上場を果たしました。
海外の主要取引所、バイナンスなどに同時上場したことで、ワールドコインの価格は急騰しました。
上場日には、ワールドコインの日本チームが日本最大のWEB3.0イベント「WebX」に出展し、話題を加速させました。
ところが、ワールドコインに抵抗感を感じる人も少なくありません。
そこで、現在、ワールドコインの周りで何が起こっているのか説明します。
仮想通貨の世界では、期待や理想が現実になるときに、失望感が生じることがあります。
スタート時に理想的な未来を描き、いざ構想が始まると、現実とのギャップが大きすぎると感じられます。
ワールドコインのネガティブな要素の一つは、トークンの上場により、ベーシックインカム配布額が見えたことです。
ワールドコインに登録すると、毎月4〜5ワールドコイン(WLD)がもらえます。
これはユーザー数の変動により変わる可能性がありますが、現時点ではこれが実情です。
執筆時点の日本円レートで考えると、これは毎月1,000円がもらえるベーシックインカムです。
日本人から見ると、少なく感じるでしょう。
ベーシックインカムの権利取得のためには、登録者がオフラインの登録会に出席し、自分の眼球の虹彩を登録しなければいけません。
インセンティブに対して、提供コストが大きいと感じるかもしれません。
一応、実際には生体データを直接保管しているわけではないようです。
さらに、ヴィタリック氏も言及しているように、物理的な登録制限もあります。
実際に登録場所に行くと、非常に時間と労力がかかることがわかります。
期待していた人々は、ワールドコインの拡大が難しそうだと感じるかもしれません。
しかし、ワールドコインが魅力を失ったわけではないと私は感じています。
まず、ワールドコインの登録者は恒久的なアクティブユーザーとなります。
どんなに小額でも、ただ受け取り続けるだけですから、10年や20年の期間が経てば十分な額になるでしょう。
AI産業が拡大し続ける限り、期待できます。
ワールドコインが行っていることは、富の再分配です。
資本主義を推し進めた結果、超富裕層の1%が世界の富の半分を独占する経済格差が生じています。
超富裕者のニュースを見ながら「1億円くらい欲しいな」と感じたこともあります。
この超富裕層からの富の再分配は、現行の政府システムでは機能していません。
ワールドコインがベーシックインカムの源泉として計画しているAI産業は、超富裕者を生み出す産業です。
ワールドコインによる富の再分配は経済格差を是正し、資本主義の寿命を延ばすかもしれません。
将来的には、拡大に伴いさまざまな問題に直面すると思いますが、長期的に支持できるWEB3.0プロジェクトの一つであると、引き続き、期待しております。
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