デジタル人民元、取引額34.9兆円達成
中国のデジタル通貨、デジタル人民元が大きなマイルストーンに到達したことが確認されました。
中国人民銀行の総裁、易綱氏によれば、この通貨は試験運用が開始されてから1年半で総額34.9兆円相当の取引を達成したとのことです。
平均取引額は260ドルと見積もられており、デジタル人民元は既に9億5000万回以上の取引が行われています。
しかしながら、デジタル通貨の全体的な普及はまだ始まったばかりで、全体の貨幣供給に占める割合は0.16%に過ぎません。
デジタル人民元は現在、主に小売決済に使用されていますが、今後、クロスボーダー決済の試験が行われる可能性が高まっています。
一方で、ビットコインなどの主要なパブリックブロックチェーンが処理する取引量と比べると、デジタル人民元の取引量はまだ十分ではないと言えます。
この状況がどのように進展するかについては、引き続き注目が集まっています。
デジタル人民元の取引額は約34.9兆円 中国人民銀行の易綱総裁が明らかに
Cointelegraph
中国のデジタル人民元と日本のPayPay:CBDCとWEB3.0の交差点
中国のデジタル人民元(CBDC)は2022年1月の開始から1年半で、総額約34.9兆円の取引を実現しました。
しかし、デジタル人民元はまだ普及に至っておらず、流通量は中国の紙幣取引量のわずか0.16%にすぎません。
CBDC業界も社会にインパクトを与える桁になってきました。
これから世界がどう進んでいくのか解説をします。
仮想通貨といえば、その用途が理解しきれないというのが一般的な認識でした。
その原因は、結果を示すデータの欠如によるものでした。
すでにいろいろな分野で功績が認められ、データとして認識ができるようになってきたのが、ようやく2023年です。
そして、最もインパクトがあるのが中央銀行デジタル通貨(CBDC)の分野です。
今後もCBDCやステーブルコイン市場は急速に拡大していくと見込まれます。
それに対して、日本も中央銀行デジタル通貨(CBDC)を検討していますが、すでに国策とも言える大手デジタル決済サービスが存在します。
それはソフトバンクグループのPayPayで、日本のユーザー数は既に5,000万人を超えています。
この日本版CBDCとも言えるPaypayの2022年1年間の取扱高は10兆円です。
しかも、ここまで普及させるために、6,000億円相当のキャッシュバックを行なっております。
中国のCBDCでは初回で5億円ほどのボーナス配布はしているものの、まだ検証段階であり本格普及のためのインセンティブは行なっておりません。
中国のデータと期間が異なるのでそのまま比較はできませんが、日本は全力を出しても中国が検証しているテスト版の半分程度の経済圏しかないというのが実態です。
国が違うから比較する意味がないと思いますか?
この常識がWEB3.0で壊れます。
WEB3.0はまさに次世代インターネットです。WEB3.0はインターネットよりも容易に国境を超えることが可能です。
国が違うからという理由で妨げられることはありません。
WEB 3.0の時代には、世界の人口が増えれば経済が成長するという平等性があります。
この巨大な市場には十分な需要と雇用があります。
成功するためには場所を間違えないようにしましょう!
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