イーサリアムETFに大規模資金流入予測
K33リサーチは、米国でイーサリアム現物ETFが取引開始されれば、最初の5カ月で31億ドルから48億ドルの資金が流入する可能性があると発表しました。
この予測は、ビットコイン現物ETFの市場動向を基にしています。
イーサリアムの循環供給量の0.7%から1.05%が現物ETFで購入されると見込まれており、これによりイーサリアムの価格が上昇する可能性が高いです。
また、米国のイーサリアム現物ETFは、先月SECによって19b-4フォームが承認され、現在はS-1フォームの承認待ちです。
ステーキング要素を含まないETFへの需要についてもK33リサーチは、欧州やカナダの事例を挙げて問題ないと指摘しています。
「イーサリアム現物ETFには最初の5カ月で最大48億ドルが純流入する可能性」K33分析
COINPOST
イーサリアム現物ETFの期待と予測
イーサリアム現物ETFの販売が期待される中、イーサリアムETFの資金流入と価格予測が次々と発表されています。
ビットコイン現物ETFを比較材料とした場合、年末までに最大48億ドル相当がイーサリアムETFを通じて流入することが予測されています。
一方で、イーサリアムETFの販売が伸び悩む懸念も存在します。
その理由は、ETFを通じてステーキング報酬を得ることができない点にあります。
イーサリアムのステーキング率は他のステーキング銘柄に比べて約30%と低い状態でしたが、2024年3月頃からリステーキングブームによりステーキング率が上昇しています。
これがETFにとって逆風となる可能性があります。
しかし、個人的にはイーサリアム現物ETFの初動は成功すると考えています。
その理由を説明します。
最近、仮想通貨市場の投資家は二つのタイプに分かれています。
一つは、WEB3ユーザーを兼任する投資家です。
彼らはDeFiを積極的に利用し、イーサリアムのステーキング需要を持っています。
もう一つは、主にETFなどの金融商品に投資する一般投資家です。
彼らは単に収益目的やリスクヘッジ目的で仮想通貨ETFに投資しており、DeFiには参加しません。
仮想通貨ETFは富裕層や企業の投資ニーズに最適な商品です。
ビットコインのDeFi市場はまだ成熟しておらず、現物のビットコインとETFのパフォーマンスに差は大きくはありません。
しかし、イーサリアムでは現物とETFのパフォーマンスに差が出ることが懸念されています。
とはいえ、富裕層や企業投資は仮想通貨市場への新しい属性となるため、初期のETFは資金流入に大いに貢献すると期待しております。
その後、ETFの割合が増えるにつれて、ステーキング率の低下が新たな懸念材料として浮上するでしょう。
ETFは仮想通貨市場にとっては諸刃の剣であることを忘れないようにしましょう。
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この記事を書いた人
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