イーロン・マスク率いるXで、仮想通貨関連の投稿が抑制されているという批判が出ています。
一見すると「言論弾圧」や「業界冷遇」に見えるこの話題ですが、
それだけで片付けてしまうと、少し大事な前提を見落とすかもしれません。
この出来事は、SNSの仕様変更という表層ではなく、
仮想通貨がどんな文脈で広がってきたのかを問い直す材料でもあります。
これを独自のジャーナリズムで解説します。
クリプトクオント創業者、ボット対策ではなく仮想通貨コンテンツを罰するXを批判 2026年1月12日
Cointelegraph Japan
URL
https://jp.cointelegraph.com/news/cryptoquant-founder-slams-x-over-bot-spam-and-crypto-suppression
2026年、オンチェーン分析企業クリプトクオントの創業者キ・ヨンジュ氏は、Xが仮想通貨関連コンテンツを抑制しているとして批判した。
同氏は、自動投稿によるスパムが急増しているにもかかわらず、Xがボット対策を十分に行わず、結果として正規の仮想通貨アカウントが一律に制限されていると主張した。
キ氏によると、「crypto」というキーワードを含む投稿は、1日あたり770万件を超え、従来水準から大幅に増加しているという。
低品質な自動投稿がアルゴリズムによる抑制を引き起こし、結果的に正当な利用者の投稿も表示されにくくなっていると説明した。
一方、Xのプロダクト責任者ニキータ・ビア氏は、仮想通貨界隈の可視性低下について「過剰投稿が原因」と指摘した。
価値の低い返信や連投がリーチ上限を消費し、その後の重要な投稿が届かなくなっているという見解を示している。
この出来事はこう解釈してください。拡散に依存した価値は脆い
この出来事はこう解釈してください。
問題は、仮想通貨全体が排除されるかどうかではありません。
「拡散されること」そのものを価値の源泉にしていた文化が、成り立たなくなりつつあるという構造の話です。
とくに影響を受けるのが、MEMEコインです。
MEMEコインは、技術や事業計画よりも、「どれだけ広がるか」に価値を置いてきました。
XのようなSNSで話題になり、連鎖的に拡散すること自体が、存在理由だったとも言えます。
しかし、アルゴリズムが拡散を抑え始めたとき、
その前提は簡単に崩れます。
価値が消えたのではなく、価値を支えていた土台が変わっただけであり、注意が必要です。
「ビットコインも終わる」と感じた人は理解が足りない
ビットコインの価値が下がると思った人は、MEMEと同じ物差しで見ています。
Xで拡散されなくなったからといって、すべての仮想通貨が同じ影響を受けるわけではありません。
拡散が価値そのものだったMEMEと、拡散がなくても成立するビットコインは、前提がまったく違います。
ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。
無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。



























