【伊藤が解説します】OpenSea手数料継続を発表 顧客流出を懸念

OpenSea ロイヤリティー制度継続を発表

世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaは10日、プラットフォーム内の既存NFTに関してはクリエイター手数料(ロイヤリティー)を徴収し続ける方針を発表した。

OpenSeaの発表によると、NFTクリエイターが自分の作品をより高く売るためにクリエイター手数料を取らないプラットフォームに出品するようになっており、長期的にNFTクリエイターに支払われる報酬が大幅に減少していくことになると指摘した。

クリエイター/プロジェクトに正しく報酬が還元されるために以下の3点を呼びかけている。

既存のコレクションのために、オンチェーンでクリエイター手数料を徴収する方法を取る
NFTコレクターにクリエイター手数料を払うインセンティブを提供する
コレクションのウェブサイトで、クリエイター料金を回避するマーケットプレイスへのリンクを拒否する

OpenSea、既存NFTのロイヤリティー制度を維持

COIN POST

OpenSeaの今後を予想

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、伊藤が解説します。

NFTの最大プラットフォームといえばOpenseaですが、競合も増えてきておりOpenseaもサービス内容を大きく変更し始めました。今回話題になっているのはNFTクリエイターへの永続的なロイヤリティの支払いについてです。分かりやすく言えば『NFTクリエイターを儲けさせる仕組み』を継続するかどうかが議論になっております。

そもそもNFTが流行ったのはクリエイターが設ける仕組みがしっかりと構築されているからでした。クリエイターは1回商品を提供するだけで未来永劫ずっと販売手数料がチャリンチャリン入ってきます。

このクリエイターにとっての売上は、消費者のコストです。当然このクリエイターの商品は市場価格よりも高くなります。で、未来永劫チャリンチャリンビジネスですが、未来永劫この商品はうなぎ登りに高くなります。

NFTアート作品の価格が数十万円、数百万円、数千万円と普通のアート作品と比較しても高単価なのはこのようなカラクリがあるからです。最近はNFT価格が落ち着いてきました。理由はOpenseaに対抗したNFTプラットフォームの多くがクリエイターにロイヤリティを払い続けるモデルではなく、1回だけの販売手数料収入モデルにしたためです。

そのため、同じアーティストの商品でも安い商品を購入する消費者が増えOpensea利用者の流出につながりました。で、その対応でOpenseaも永続的なロイヤリティの仕組みを選択式にしたところ、大炎上してしまいロイヤリティが永続的に支払われる仕組みを維持することになりました。

一応将来的にはもう少し分かりやすくロイヤリティを永続的にもらうか、もらわないかを選択できるようにするようです。クリエイターにとっては選択式にされてしまうとクリエイターの意思で手数料を貰いたいということが丸わかりになるため、アーティスト(自己表現)じゃなくてデザイナー(顧客向けサービス提供者)じゃん。という評価を受けたくないためと考えられます。

これによりOpenseaはかなり顧客の流出が起きる可能性があります。そして、NFTクリエイターは未来永劫のロイヤリティではなく、日々日銭を稼ぐショット売りのマーケットに逆戻りして、食っていけない職業として再び苦労する市場になることでしょう。

これはNFT技術やNFTプラットフォームの問題ではなく、文化的な商品は平和と安定の上に成り立つためです。いまのように明日生きることに必死な時代になってしまうとアートというのは難易度の高い職業となります。アートと考えるからこのような問題が起きるのであって、しばらくはNFTデザイナーという呼称の方が誤解が生じないと思います。

その他のおすすめ記事

【伊藤が解説します】日本政府暗号資産(仮想通貨)業者間の情報共有義務付け

【伊藤が解説します】ミクシィ×DAZN NFT二次流通市場を解禁

【伊藤が解説します】グレースケール、仮想通貨投資信託についてSECから調査

この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

関連記事

特集記事

ランキング
TOP
CLOSE