Crypto.com 540億円分のETH誤送金が発覚
シンガポールを拠点に仮想通貨取引所を運営するCrypto.com(クリプトドットコム)は13日、とあるユーザーからの指摘で約540億円の仮想通貨イーサリアム(32万ETH)を別の取引所へ誤送金していたことが発覚した。
Anyone know why https://t.co/2vZHyCaKNe would send 320k ETH (82% of their ETH today) to https://t.co/bVgf3bCqwp on October 21? pic.twitter.com/2E1NxX1pJz
— Conor (@jconorgrogan) November 12, 2022
→Crypto.comが10月21日に、32万ETH(本日の同社のETHの82%)をGate.ioに送る理由を知っている人はいるか?
Kris Marszalek最高経営責任者は同日、経緯説明をするとともに誤送金された全ての資産が返還され、再発防止に関して必要な施策を行ったと強調した。
一方、Crypto.comの誤送金が過去にも起こったことに加え、FTX騒動の影響からユーザーの懸念は払拭しきれず、データ上からCrypto.comからの出金依頼殺到が示唆されている。
FTX騒動から取引所による準備金公開の動きが広がっており、Crypto.comも11日に暫定的な準備金の公開を行っていた。
Crypto.com、540億円相当のイーサリアムを誤送金 全資産返還済
COIN POST
全海外取引所に警鐘 国内取引所がおすすめな理由
海外大手取引所FTXの倒産をきっかけにした連鎖倒産が危惧されておりますが、潰れる取引所を当てるゲームはもう終わりです。理由は全ての取引所が倒産する可能性が出てしまったからです。
このニュースを見た方は必ず全ての海外取引所(バイナンスを含む)から撤退をしてください。その理由を解説します。
取り上げたニュースは中堅海外取引所Crypto.comの500億円規模の仮想通貨の誤送金のニュースです。誤送金先は中堅海外取引所Gate.ioです。誤送金当日のうちに無事に返還されました。
『まあ、こんなこともあるよねレベルの人為ミスと捉える方が多いですが、めちゃくちゃ問題視しているのが天下の最大手海外取引所バイナンスCEOのCZ氏です。これはミスかもしれないし『循環取引による会計の偽装』かもしれないと注意喚起をしました。
最近のCZ氏は絶好調ですね。あまりにも競合他社のライバルを陥れるような発言が続くため、ついに日経電子版で『バイナンスCEOは仮想通貨業界の「乗っ取り屋」か』というタイトルの記事が公開されておりました。おそらく執筆した方はFTXで資金を預けていたのでしょう。心中お察しします。
このCZ氏の業界の膿を全部出し切ってやるぜの精神によりCrypto.comの利用者は資金の引き上げに殺到し、Crypto.comが潰れるかもしれないという状況が今です。まさに取り付け騒ぎが始まっております。
取り付け騒ぎは連鎖します。海外取引所がバタバタ倒産して行ったときに自分の取引所だけは大丈夫と楽観視はできますか?しかも規模がある程度大きい取引所がどんどん危機に瀕しております。
いくらなんでもバイナンスは大丈夫だろう!と考えるのも危険です。八つ当たりにはなりますが、この騒動のトリガーを引いたように見えるのはバイナンスのCZ氏の発言です。バイナンスのことが嫌いになった人は多いと思います。
これとは別に日本の金融庁がめちゃくちゃ仕事しておりますので、海外取引所の利用禁止、特に一番目立つバイナンスへの指導は近いうちに出ることになります。
結局日本人にとっては、海外取引所は全滅ということになります。海外取引所全滅は流石にないだろうという方は歴史をあたってください。リーマンショックの時は日本だけで上場企業が53社倒産しております。平時の時は1社倒産するかどうかと考えると50倍倒産リスクが高まっている時だと考えた方が良いです。
じゃあ日本国内の取引所も危ないよね?と考える方がおりますが、日本の取引所は安全です。なぜならば日本はガラパゴス化しており、海外取引所と異なるビジネスモデルになっているためです。ほとんどリスクはありません。
あまり言いたくはないですが、外資系の国内取引所は親会社がFTX騒動に巻き込まれているので注意は必要です。あと、仮想通貨も終わりではありません。取引所と仮想通貨は別物です。一年後わけもわからずただビットコインを国内取引所で買っていたという方が勝つという姿になるでしょう。これがいわゆる「ガチホが勝つ」と言われる所以です。
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