暗号資産での決済と言えば、ビットコインやイーサリアムなどが真っ先に思い浮かぶと思いますが、新たに決済の需要が伸びてきている通貨があります。それは、ステーブルコインであるテザー(USDT)です。
暗号資産決済企業であるCoinPayments(コインペイメンツ)によると、240万人が利用する同社の決済システムでの全体の取引高の30%をテザーが占めており、1年前と比較すると30倍に増加していることがわかりました。
去年のビットコインの取引高は80%でしたが、現在は60%近くまで減少しており、決済取引高2位に位置付けていたイーサリアムはテザーに抜かれ3位に後退しています。
事業者はビットコインやイーサリアム、リップルを決済の手段として利用し、テザーに交換してボラティリティを回避していましたが、現在はテザーで直接決済が行われるようになりました。
その背景として、価格変動を回避することや換金手数料の削減、クレジットカードによる決済を持っていない業者と手数料を支払いたくない事業者の間で採用されています。
また、ビットコイン価格の急騰により、多くのビットコイン保有者はそれを使いたがらず、暗号資産の本来の目的を損ない、価格が安定しているステーブルコインに利用者が流れています。
いつかビットコインを抜く日がくるかもしれませんね。
ステーブルコイン(価格が安定している暗号資産)の活用が増加傾向です。
これはデジタル法定通貨が誕生した際の利用価値の証明と言えます。
ただし、市場はまだこの事実を正しくは評価していないように感じます。
まず、最も利用されているステーブルコインが問題を抱えるテザー社発行のUSDTである点。
ステーブルコインにはどのような資産の裏付けがあるか求められるのが正しい在り方ですが、テザー社は過去に何度も問題を指摘されているにもかかわらず、市場はよく使われている銘柄という事実の方が強いようです。
一度通貨としての地位を確立してしまえば、覆すことは難しいという事でしょう。
もう一つはUSDTは現在暗号資産市場で最も取引高の高い銘柄ですが、そのブロックチェーンを支えるイーサリアムの評価が正しくされていないという点です。
USDTはステーブルコインであるため、投資対象としては利用されません。
そのテクノロジーを支えるイーサリアムは投資対象として評価されても良いと感じますが、USDTの取引高とリンクしていないことが気になります。
今後の暗号資産市場は参加者が増加する傾向があり、従来の常識がまた一変する可能性があります。
常識にとらわれ過ぎず常に情報のアップデートを心がけましょう。
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