金の新たな時代:1グラム1万円時代への移行
2023年8月29日に、金の小売価格が1グラムあたり1万円を超えました。
円安が影響しているものの、ドル建ての金価格も高値を維持しています。
通常、金はドルの代わりと見なされ、ドル高になると金価格が下がる傾向がありましたが、最近の動きは異なっています。
これは、長期投資家や中央銀行などがドルへの信頼を失っているためと考えられます。
金の価格上昇は、米ドルへの不信感の表れとも言えるでしょう。
世界的には外貨準備としてのドルの量を減らし、金を増やす傾向がありますが、日本は世界の常識とは逆に向かっております。
MITSUBISHI MATERIALS GOLD PARK
1g10,000円の金とビットコインの交差点:経済の新たな局面
歴史的な瞬間を迎えています。
金の1gの価格が10,000円を超えました。
もちろん、これは過去最高価格です。
ビットコインと紐づけて何が起きているのかを解説します。
金の価格は歴史的に経済とシーソー関係を持ってきました。
経済が良好な時、金の価格は下がります。
金は利益を生まないため、高金利の時代には株や法定通貨が資産管理としての価値が高まるのです。
安定した価格のため、リターンを期待する投資商品としてではなく、リスクを回避する商品として金は評価されてきました。
この点はビットコインとは大きく異なります。
デジタルゴールドと呼ばれるものの、多くの人々がリスクを回避するためではなく、リターンを得るための投資目的でビットコインを保有しています。
その結果、金の価格とビットコインの価格が正の相関を持っていた期間はとても短く、デジタルゴールドという名前は多くの誤解を引き起こしてきました。
現在の社会環境からすれば、金の価格が急上昇しても理解はできます。
しかし、急騰している金の価格、維持される高金利、そして上昇している株価が一緒になるのは異常事態です。
専門家でさえも、世界中で何が本当に価値があるのかをもはや理解することができなくなってきており、資金の過度な集中が起こっています。
1990年から始まる30年の間に金の価格は2倍になり、その後わずか4年で再び2倍になりました。
価格の上昇のスピードが8倍に加速したと言えます。
行き過ぎた高金利と株高と金価格高騰の時代に、資本主義が法定通貨の価値を担保し続けられるかが不安です。
最高値を超えた金が、まだ購入され続ける理由は、一般の人々がもはや法定通貨を持ちたくないからです。
株価が高く、金価格も高いとき、次は何に資金が向かうのか皆さんなら分かりますよね。
例えば、ステーブルコイン市場は発行されているステーブルコインの担保としてビットコインうぃ採用することがよくあります。
ビットコインはWEB3.0業界で金と同じ信頼と価値を示してきました。
そしてビットコインはまだ、その最高値の半分の価値でしかありません。
金価格が異常な高騰を続けたあとは、次にお金はどこに行くのでしょうか?
そして、なぜこれほど多くの人々がお金を手放したいと思うのでしょうか?
これまでの常識で生きていたら危険な時代です。
その他のおすすめ記事
【伊藤が解説します】グレースケール勝訴!ビットコインETFとSECの真相解明
【伊藤が解説します】NFT業界に衝撃!SECとの最初の訴訟の背景
【伊藤が解説します】PEPE騒動から学ぶ:ミームコインの中央集権化の真実
この記事を書いた人
-
「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
現在、毎週TwitterとYoutubeにてLIVEを発信中。
▶︎Twitter ▶︎YouTube ▶︎LINE
最新の投稿
- PR2024年11月20日[PR]新しいミームコイン、キヌア・リーブス本日発売:巨額の買いが入る見込み
- PR2024年11月20日[PR]キアヌは個人投資家の大規模な購入を誘発する最初のSolミームコインとなるか?
- ニュース2024年11月19日【伊藤が解説】イーサリアム需要急増、2025年の期待感とは
- ニュース2024年11月18日【伊藤が解説】ビットコイン推進派が財務長官に就任する可能性