DAOガバナンス基盤「タリー」が事業終了を発表しました。
仮想通貨市場の一部の出来事に見えますが、今の市場構造全体を表している事例です。
表面的なニュースではなく、どこで何が変わっているのかを整理します。
500超のDAOを支えた「タリー」、6年で事業終了を発表 2026年3月18日
DAOガバナンス基盤「タリー(Tally)」が6年間の事業を終了すると報じた。 CEOデニソン・バートラム氏はXで発表し、市場環境と規制環境の変化を理由に挙げた。 タリーはユニスワップやアービトラム、ENSなど500以上のDAOのガバナンスを支えてきた。
累計決済額は10億ドル超、最大800億ドル相当の資産保護に関与し、100万人以上が利用していた。
数千万のトークン保有者がガバナンスに参加していたとされる。
同氏はICOによる資金調達も検討していたが、市場環境では約束を履行できないとして中止を決定した。
DAO解散や法人化の動きも広がっており、ジュピターやユガ・ラボもDAO体制を廃止している。
トランプ政権下での規制緩和により、分散化の必要性が低下したと指摘されている。
タリーは分散型ガバナンス前提のビジネスモデルが成立しないと結論づけた。
https://coinpost.jp/?p=695199
DAO需要消滅の背景と仮想通貨市場構造の変化
DAOという中央管理者不在の仕組みを提供するWeb3企業が撤退しました。 この理由が今の仮想通貨市場全体を表しています。
DAOの全盛期は2021年頃であり、DeFiという資産運用文化が一気に広がりました。
その後バブルが崩壊し、バイデン政権による規制強化が行われました。
この規制環境の中で、DAOは法的リスクを回避する手段として機能しました。
一方で政権が変わり、トランプ大統領による規制緩和が進みます。
金融機関が法の枠内で仮想通貨やDeFiを扱うようになり、環境が変化しました。
その結果、DAOやDeFiに流れていた資金は、ブラックロックやコインベースなどに移動しています。
大きな流れを見ると、アルトコインバブルが当面来ないという見方もできます。
その中で、どこに資金が集まっているのかは整理しておく必要があります。
資金の流れから見える現在の相場の位置
現在の市場は、何がベストかではなく、資金がどこに流れているかを見る局面です。
DAOやDeFiは無価値ではありませんが、役割は大きく変わりました。
一部では終わったと表現されることもありますが、構造の変化として捉える必要があります。
現在のWeb3市場は、これまでのような単純な構造ではありません。
細かく情報を取りながら判断していく局面に入っています。
ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。
無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。



























