注目される暗号資産に懐疑的な見方も
コインチェックから580億円分もの通貨が不正流出した事件は大きな衝撃を与えた。暗号資産は次世代の決済手段として注目される一方、価格変動の大きさなどから将来性について懐疑的な見方もある。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
2017年12月をピークに暗号資産市場は大いに盛り上がりました。
年初から ブロックチェーン技術が注目 され、金融大革命の前兆とまで言われていましたが、 相次ぐ規制ニュースなどもあり、勢いが失われつつあります 。
そのような状況になると、市場参加者の間では暗号資産の将来性に対して疑問の声が上がり始めます。
安定して普及していくには何が必要なのでしょうか。
億万長者になり、もっともネックになる税金問題
ビットコインにテクノロジーの側面から興味を持ち、数年間保有。その時価総額は億円単位になる。そろそろ売却を考えているが、税金が仮に利益の半分ぐらいの額だとすれば受け入れがたい。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
とある在日外国人の方の話が取り上げられていました。
特に日本は税の問題がある限り、普及は厳しいかもしれません 。
世界各国と比べてもその税率は高く、決済でビットコインなどを用いた場合でも売却益として所得税が課税されてしまいます。
ドイツなどのような政府の動きがあれば2020年の東京オリンピックやビットコインの半減期に向かって流動性が高まるでしょう。
実態はむしろ不便だと言われる暗号資産
通貨の役割に「決済の手段」がある。暗号資産は「ブロックチェーン」という基幹技術を使い、送金や決済手数料の低さをメリットとしてきた。だが、ブームで取引が急増し、ブロックチェーンによる取引の承認スピードが遅くなっている。しかも、価格急騰で手数料も膨らんでいるのが実態だ。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
世の中に出回っている暗号資産に関する情報は間違っているものが多いということを暗示していますね。
送金スピードが速いことや手数料を安く抑えられるというのは、必ずしも今そうであるということを指しているわけではありません。
情報操作が横行していることももちろんおおきな問題ですが、 投資をする私たちもきちんと勉強しておく必要がある でしょう。
米ドル並みの安定感なくては普及できない
決済手段として機能するには通貨に信頼性や安定性がなくてはならない。米国への信用が揺るがない時代が続いたからこそ、ドルが世界の基軸通貨となったのだ。
暗号資産は国の信用の裏付けがなく、価格変動が激しい。こうした通貨は投機の対象にはなるかもしれないが、決済の手段としては機能しにくいであろう。(中略)現在のような高い変動率では通貨の重要な役割の一つである「資産の保全」も果たせない。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
通貨の歴史を振り返ると、現行のシステムが確立する前は金本位制の経済でした。
実際に存在する金の量と同数の貨幣が発行され、金に変わるものとして流通していました。
それがある時から金などの裏付けに関係なく、中央機関が市場のバランスを見て調整するようになりました。
暗号資産の登場によって、そうした中央集権的な仕組みへの批判が殺到していますが、「米ドル本位」となっている今の時代において安定感を欠く暗号資産に勝ち目はありません。
しかしながら、 まだ生まれたばかりの概念であるということもあるので長い目で見て判断することも大切 と言えるでしょう。
マイニングにかかる莫大な費用も
電力供給のボトルネックもある。暗号資産はマイニングという作業で新たな通貨を供給するが、このためには極めて高い処理能力を備えたコンピューターによる膨大な演算が必要となり、消費電力が大きくなる。また、コンピューターは発熱するため、安定的に稼働させるために冷却する必要もある。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
「暗号資産=マイニング」と思っている方も多いのではないでしょうか。
マイニングによってシステムを維持する暗号資産ばかりではありません。
例えば、日本でも有名なリップルがそうです。
このように、 マイニングを伴わない通貨が市場で選ばれ、普及していくかもしれません 。
サイバー攻撃への万全な対処も必要となる
コインチェック事件のようにすでにたびたび起こっているが、暗号資産は取引所へのサイバー攻撃などのリスクもある。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
以前私が参加したセミナー講師が言っていた言葉ですが、技術力は日進月歩どころか「秒進日歩」です。
まさにその通りだと思います。
ハッカーの技術力は日に日に上がっており、それに対応するのは至難の業です。
この資本主義社会において、金融・経済が混乱してしまってはどうにもなりません。
一定の安全性を担保し続けられるかがポイント となるでしょう。
政情不安のある国の人々にとっては大きな存在
銀行経由の決済はネット時代にもかかわらず実に不便だ。政情不安の国では資産保全のための需要は根強い。別に国という発行体でなくても、信用さえ維持できれば通貨は発行できる。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
総数で言えば、政府を信用できずに困っている人の方が多いのが実情です。
大切な資産を簡単に中央機関に預けられないという状況は私たち日本人には理解しにくいですが、それがためにビットコインなどのブロックチェーン技術で守られた暗号資産へと退避させる需要があるのです。
そうした理由から、 市場の拡大を考えると今後は分散型の暗号資産が欠かせない世の中になることも十分にありえる でしょう。
本命か単穴か、アマゾンが覇権を握る日がやってくる?!
かつては国の信用の土台の上に企業の信用が存在している構造であったが、今は異なる。暗号資産の担い手の本命を探ると、グローバルな経済圏を築いている米アマゾン・ドット・コムが浮かび上がる。自分たちの政府への信用より、アマゾンへの信用の方が高いと感じる人々は世界で少なくないはずだ。
引用元:NIKKEI STYLE
本命はアマゾン? 暗号資産の担い手の条件(2018年2月5日)より
こちらの記事ではかなり大胆にアマゾンを名指ししていますね。
確かに巨大企業の一つではありますが、ブランドスイッチが受け入れられない保守層もいるため、実現は難しいでしょう。
しかし アイディアとしては非常に興味深いもの です。
暗号資産が普及すると言える理由について知りたい方はこちら
日本の暗号資産に関する税金制度について詳しく知りたい方はこちら
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