入門・暗号資産
2017年10月3日から13日にかけて日経新聞にて連載された記事「入門・暗号資産(1)~(4)」について紹介します。
主に暗号資産と法定通貨の違いから、その仕組みまでを説明しています。
ここでは記事を簡単に要約します。
暗号資産4つの特徴
私たち日頃から使っている法定通貨に対して、暗号資産には4つの特徴があります。
①デジタル通貨
通貨自体がデジタル情報で取引されるため、お札やコインのように物理的に触れることができません。
②暗号通貨
高度なセキュリティー技術により、通貨のデータは守られます。そのため、誰がどんな取引をしたのかがわからないという匿名性があります。
③国際通貨
特定の国の政府や中央銀行が発行したり、管理することがありません。国際的に利用されている通貨です。
④分散型の通貨
中央集権型の管理システムではなく、複数の個人や団体が分散型のネットワークで管理しています。
仕組みによって信頼されるため安全
暗号資産がきちんと利用できるのは改ざんを防いでいるからです。すべての取引を記録し、公開しているため不正はできません。分散したネットワークを土台に、これまでの取引を記録するのは「分散台帳技術」またはブロックチェーンと呼ばれます。複数の管理者たちが自発的に専用ソフトをインストールし、複雑な演算処理をしながら取引を記録し続けています。
引用元:
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21915660V01C17A0ENK000/
入門・暗号資産(3)(2017年10月5日)より
暗号資産の信頼の対象はその仕組みとなっています。
全ての取引履歴を保存するという仕組み・ルールに基づいて運用されるため、信頼が担保されています。
通貨の起源である貝や金銀は、その高い希少性が信頼されて取引に利用されていました。
現在の紙幣・貨幣・電子マネーは単なる交換価値の情報に過ぎません。
つまり、管理者である政府や中央銀行を信頼することによって成り立っていると言えます。
ネットワーク維持に貢献することで報酬が発生します
その暗号資産の運営・管理にあたり、多くの人や団体が分散してネットワーク維持に貢献します。
するとその報酬が支払われます。
信頼性を維持するためには、最先端の技術で管理し続ける必要があります。
そしてその技術に投資してくれる人や団体が絶えずいなくてはならないのです。
その技術への投資に対する見返りが報酬なのです。
決済・送金を短時間で安く済ませられるというメリット
決済や送金が短時間で安くできるという利点があります。
法定通貨は信頼性を担保するために、国内外の送金時に、それに関わる全ての金融機関の取引を記録しなくてはなりません。
対する暗号資産は管理者が分散されているため、取引の手間が少なく済み、それにかかる手数料も抑えられます。
法定通貨が前提の既存の金融システムは、取引記録の信頼性を担保するために大がかりなシステム投資が必要な「中央集権的な仕組み」です。国内および国際送金に関わる金融機関の全ての大量取引を正確に記録し、不正を排除する頑丈な台帳システムを通す必要があります。取引確定にも日数がかかり、利用者のコスト負担は割高となっています。
引用元:
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21972110W7A001C1ENK000/
入門・暗号資産(4)(2017年10月6日)より
written by 今井徹
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