【伊藤が解説】自称国家と分散型思想：ジャスティン・サン氏の挑戦

自称国家リベルランドがジャスティン・サン氏を首相代行に指名

東南欧に位置する自称国家「リベルランド」は、ビットコインを公式通貨として採用し、トロンの創設者ジャスティン・サン氏を首相代行に指名しました。
リベルランドはブロックチェーン技術を基盤にし、リバタリアニズムを掲げ、政府支出削減や税金低減を目指しています。
国際的には承認されていないものの、仮想通貨を基盤にした活動を推進しており、今後独自の分散型アプリや取引所のリリースも予定しています。

ビットコインを公式通貨とする未承認国家「リベルランド」、トロンのサン氏を首相代行に指名

COINPOST

自称国家と分散型思想：ジャスティン・サン氏の挑戦

このニュース、 伊藤が解説します。

トロン創業者のジャスティン・サン氏が自称国家「リベルランド」の首相代行に任命されたニュースは、一見奇抜な出来事のように見えます。
Web3.0が目指す分散型思想が浸透する現代社会では、その動きが新たな時代の象徴となるかもしれません。
サン氏の活動は、中央集権への不信感から生まれた分散型技術や思想と深く結びついており、これを未来のWeb3やメタバースの一環として理解することができます。

この「分散型思想」自体は反社会的なものではなく、既存の社会秩序に対する新しい価値観の提案として機能しているといえるでしょう。
仮想通貨やWeb3ばかりが注目されますが、特に、サステナビリティ、オフグリッド、フェスティバル（バーニングマンのような活動）、ミニマリスト、スピリチュアルの文脈で見られるような活動は、従来の中央集権的な枠組みからの脱却を促進しています。

リベルランドというミクロ国家の存在やサン氏の任命も、既存の国家や機関に依存しない未来を模索する象徴です。

皮肉を込めて言えば、サン氏のような活動を「特殊なもの」と見なすのではなく、Web3やメタバースが普及する時代には、自己実現の手段として誰もがこのような道を選ぶ可能性があるということを意識する必要があります。
彼の活動を他人事とせず、むしろ私たちの未来の一形態と捉えて温かく見守りましょう。

その他のおすすめ記事

【伊藤が解説します】仮想通貨普及、日本は世界に追いつけるか？

【伊藤が解説します】ビットコイン価格の底堅さと分散する下落リスク

【伊藤が解説します】日本のウォレット規制緩和でWeb3市場に新たな風