FX大手参入で取引所は競争激化へ
日経新聞に掲載された暗号資産に関するニュース記事を紹介します。
今回は大手FX業界の暗号資産取引サービスの開始にともなって、各取引所同士の顧客獲得競争が激しくなってくるという内容となっています。
またその現状をコインチェックのCOOが分析しています。
FX会社の参入障壁は低い
同じ「通貨」を扱う会社であるので、従来のノウハウを持っているFX会社の参入障壁は低いと見られます。
そして多くのFX会社が参入した場合、かなりの激戦となることが予想されます。
そうした状況を見据え、記事では以下のように生き残るための条件について書いています。
生き残るための条件
コインチェックCOOの大塚氏は乱立が予想される取引所間の顧客獲得競争に勝つための条件ついて語っています。
「取引所の機能は今後、市場参入時の優位性が失われる『コモディティー化』が進む可能性が高い。そのなかで生き残るために必要な条件は『流動性』(売り買いともに注文が厚く取引自由度の高い状態)と『ブランド力』の2つだとみる。ブランド力は日々の利用者との対話の積み重ねで成り立ち、一朝一夕に構築できるものではない。コインチェックは国内トップクラスの売買高を誇るが、気は抜けない」
引用元:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HJ4_Q7A011C1000000/
「暗号資産、戦国時代へ」 取引所、FX大手参入も(2017年10月27日)より
流動性が高いか
これについては関係各方面が口を揃えている通りですね。
いわゆる「板」の厚みが一定に保たれていないと投資商品の価値には安定感がなくなります。
既にFXでそれなりのシェアを獲得している会社は、暗号資産への参入が比較的容易に進むでしょう。
また、顧客目線で取引所を選ぶ際も、出来高が高いなど、その取引所の流動性に注目すると良いですね。
ブランド力が高いか
利用者との対話を通して信頼を得ていくほかに、他にはない独自性を持っていくことが大切になります。
暗号資産と法定通貨の両方の取り扱い種類を増やすばかりでなく、流動性重視であえて絞るなどの対応があっても良いかもしれませんね。
暗号資産の成長は目覚ましい
暗号資産の発展は目覚ましいと言われています。
日経新聞でも以下のように紹介されています。
「暗号資産はインターネット産業の3倍くらいのスピードで発展している感覚がある。IT(情報技術)バブルで富を得た人たちの資金が暗号資産市場に流れ込んでいることが一因だ。日本では暗号資産に関する法整備も世界に先んじて進んでおり、事業者が法的リスクをとらなくて済むことが追い風となっている」
引用元:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HJ4_Q7A011C1000000/
「暗号資産、戦国時代へ」 取引所、FX大手参入も(2017年10月27日)より
このようにスピードが著しく速い産業であるので、早く参入するに越したことはないと各取引所は判断するでしょう。
慎重な判断を
「インターネット産業の3倍くらいのスピード」と言われているくらいですから、取引所選択の際に利用者側も熟慮できずに判断してしまうおそれがあります。
正確な情報を集めて、慎重に判断するべきでしょう。
written by 今井徹
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