SWIFT主導:CBDC相互運用テスト開始
SWIFTが中央銀行デジタル通貨(CBDC)の相互運用テストを行い始めたことが明らかにされました。
このテストには、香港金融管理局、カザフスタン中央銀行など3つの中央銀行と、オーストラリア準備銀行やドイツ連邦銀行を含む30の金融機関が参加しています。
テストの目的は、デジタル取引でのトリガーベースの支払いや外国為替モデル、取引コストの削減と流動性向上のメカニズムを検討することです。
SWIFTはCBDCの国際的な相互運用性を向上させることに注力しており、多くの国で開発されているCBDCが国際的に孤立するリスクを回避するためのソリューションを提供しています。
また、CBDCとは中央銀行が発行するデジタル通貨で、多くの利点と課題があります。
SWIFTは既に昨年、CBDCの取り組みを始めており、今年3月には第一段階の実験結果を発表しています。
さらに、他の企業もCBDCのソリューションの開発に積極的に取り組んでいます。
COINPOST
SWIFTとCBDC:新時代の国際送金技術
中央集権市場と非中央集権市場でほぼ同じように技術開発が進行しています。
SWIFTは、各国のCBDC(Central Bank Digital Currency)発行システムを接続するハブメカニズムを開発し、ベータテストが始まっています。
イーサリアムの有用性が世界に認識され、Layer1チェーンの競争が始まり、その後、すべてを接続するハブの開発が始まり今に至ります。
この流れを、SWIFTも行っております。様々なCBDCが同時に誕生し、それらがSWIFTを通じて接続されます。
ブロックチェーン技術の誕生で、世界統一通貨が現実となると考えられましたが、一方で、小さなコミュニティのローカル通貨が増殖する時代となりました。
これから国際送金の未来はどうなるのか解説をします。
個人的にはすでに世界統一通貨が誕生していると考えております。
CBDCは通貨単位やシステムの仕様が異なっても、物理的な現金と比べて互換性が低いわけではありません。
ドルの支払いを受け付ける店舗が日本に少ないのは、それが不便だからです。
通常の店舗は、お釣りの準備や両替手数料などの追加コストのため、外国通貨での支払いを受け付けません。
お釣りが不要で、両替手数料がなく、レートが自動的に計算されるなら、店舗はどんな通貨でも支払いを受け入れることができます。
CBDCが世界中で導入されれば、事前にお金を両替する必要はありません。これは、世界統一通貨の誕生と言っても過言ではありません。
CBDCは、法定通貨のすべての領域を接続することを目指しています。
これとは別に、仮想通貨市場も、すべての仮想通貨を接続することを目指しています。
現在、世界は中央集権化されているか、非中央集権化されているかの二つに分かれていますが、将来的にはすべてが接続されれば、どちらでも問題はありません。
仮想通貨のユーザーは既に複数銘柄を保有しており、条件の良い為替レートで支払いを行っています。
一部の国では2通貨制度を採用しており、1つの法定通貨しかないという常識が変わる可能性があります。
この時代になると重要となる指標は、流動性です。
重要なのは、その通貨を使用する経済圏がどれだけ大きいかです。
特定の国よりも経済圏が大きく、信頼性の高い仮想通貨がどんどん誕生する可能性があります。
日本円の価値低下が問題になっておりますが、SWIFTのおかげで、この問題は容易に解消される見込みです。
多くの人々は、日本円にリスクがあると感じているため、多様な投資を行い、さまざまな資産を保有しています。
決済時に任意の資産を日本円に交換する時代になることでしょう。
複数の資産に対する最適化レート決済技術が必要になりますが、SWIFTは、この技術の実証実験に成功しております。
夢のような話の世界が、まもなく現実となるでしょう。
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