仮想通貨業界の健全性を示す新指標
a16zが仮想通貨業界の健全性を追跡するための新しいインタラクティブなツール「State of Crypto Index」を発表しました。
このインデックスは、価格変動のノイズからウェブ3テクノロジーの永続的な進歩を追跡することを目的としており、検証済みスマートコントラクト数や取引ウォレット数などの14の業界指標を含んでいます。
インデックスは、ブロックチェーン上のアクティブなユーザーやエンゲージメント方法が増加し、DeFiとNFTの活動が再び増加していることを示しています。
また、暗号業界の開発者数は安定しており、ブロックチェーンは新技術やスケーリングソリューションを通じて成長していますが、米国はウェブ3のリーダーシップを失いつつあることが指摘されています。
この新しい指標は、市場参加者が仮想通貨業界の全体像を把握するのに役立つでしょう。
2023 State of Crypto Report: State of Crypto Index の紹介
a16zcrypto
a16zによる最新仮想通貨業界レポートと”State of Crypto Index”の解説
仮想通貨投資家の皆さんにとって重要な情報が、技術革新を推進してきた有力ベンチャーキャピタル企業であるa16zから発表されました。今回a16zが公開したレポートは、業界そのものの発展を俯瞰的に総括したものです。特に新指標「State of Crypto Index」は、お金のゲームに影響されない重要な指標となります。ここでいくつかの要点をピックアップして説明していきましょう。
まず大前提として、ビットコインの価格だけで業界が成長しているのか、停滞しているのかを判断することは難しいです。しかしそれ以外の明確な指標がなく、結局多くの市場参加者がビットコインの価格が上がるか下がるかに明日の運命を賭けています。a16zが提案する新指標は、「供給」と「需要」の二つの主要データから構築されています。一言で言えば、「供給」項目は、ブロックチェーン開発者数、検証済みスマートコントラクト数、開発者ライブラリ数、エンジニアの求人状況などを基にしています。「需要」項目は、アクティブアドレス数、取引数、支払い手数料、モバイルウォレット数、DEXの出来高、NFT購入者数、ステーブルコイン取引量によって構成されています。これにより、特定の仮想通貨の価格が影響する余地がほとんどありません。
a16zが示す新指標「State of Crypto Index」と強い正の相関があるプロジェクトは、時代の波に乗っていると言えます。逆に、指標と無関係なプロジェクトは、すでに終わったプロジェクトと市場から評価されることがあるでしょう。a16zが市場を操作しているように見えるかもしれませんが、そうではなく、業界全体を俯瞰できる指標が存在しないことが問題なのです。そのような指標は、取引所やCoinmarketcapなどのデータプロバイダーによて発行されることが期待されますが、彼らのビジネスモデルを考慮すると、やはり仮想通貨の価格に影響される指標になってしまうでしょう。結果として、お金のゲームの要素が強くなり、実情とは大きく異なる指標に基づいて投資判断が行われるリスクがあります。
a16zは特定の仮想通貨の評価者ではなく、むしろブロックチェーンによってもたらされる新たなインターネット業界全体を俯瞰することができる最適な組織です。そのため、「State of Crypto Index」を活用して、皆さんの投資判断に役立ててください。
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