ビットコイン価格が7.6万ドルを下回り、世界最大級の保有企業が含み損に転じたことで、市場に強い不安が広がりました。
一方で、その不安を打ち消すように買い増しを示唆する発信も行われています。
この動きを、仮想通貨市場だけの話として片付けてよいのか。
これを独自のジャーナリズムで解説します。
ストラテジー社、ビットコイン下落で1350億円超の含み損も買い増し示唆 2026年2月2日
仮想通貨分析プラットフォームLookonchainは、ビットコイン価格が7.5万ドルを下回ったことにより、ストラテジーが保有する約71万BTCが約9億ドル、円換算で1350億円超の含み損を抱えたと報じた。
同社の平均取得単価は約7万6,037ドルとされ、価格が一時的にこの水準を割り込んだことで評価損が発生した。
その後、同社会長のマイケル・セイラー氏はX上でビットコインの保有状況を示す投稿とともに「さらにオレンジを」とコメントした。
この「オレンジ」は、ビットコインを指すコミュニティ内のスラングであり、追加購入を示唆する強いメッセージと受け止められている。
ストラテジーは直近でも1月下旬に約2,900BTCを購入しており、2024年に発表した資金調達計画に基づき、購入方針を継続している。
短期的な価格下落の中でも買い増し姿勢を崩さない戦略は、市場から長期的信念として評価される一方、リスクの大きさにも注目が集まっている。
https://coinpost.jp/?p=685806
ストラテジー社の含み損が市場心理に与えた影響
ビットコイン価格が7.6万ドルを下回ったことで、世界一の保有量を誇るストラテジー社が含み損に転じました。
この事実は、市場にとって単なる価格変動以上の意味を持っています。
ストラテジー社は民間企業であり、事業収益を前提とした経営を行っています。
そのため、含み損の拡大は理論上、売却圧力につながる可能性があります。
この可能性が意識されたことで、市場には悲壮感が広がりました。
そうした空気の中で、同社から買い増しを匂わせる投稿が行われました。
ストラテジー社は、市場が不安定になる局面でポジティブな材料を提示する存在として認識されています。
多くの投資家は不安を抱えながらも、同社が状況を支えてくれるのではないかという期待を持っています。
一方で、同様の戦略を取る他のDAT企業は状況が異なります。
高値圏で参入した企業が多く、含み損により売却や事業見直しを迫られているケースが増えています。
ビットコインと実経済が切り離せなくなる局面
ストラテジー社は持ちこたえられる可能性がありますが、他のDAT企業の撤退が増えれば、市場全体の心理は冷え込みます。
小規模なDAT企業の撤退報道は、それ自体がネガティブな材料として作用します。
ビットコインはすでに、仮想通貨市場の中だけで完結する存在ではありません。
世界中の企業と結びつき、実経済との接点を急速に増やしています。
そのため、大幅な価格下落は仮想通貨業界だけの問題ではなくなりつつあります。
仮想通貨と実経済を切り離して考えると、現在の値動きは理解しづらくなります。
今後さらに社会との結びつきを強めるビットコインは、これまでとは異なる値動きを見せる可能性があります。
その前提を置いたうえで、市場を見ていく局面に入っています。
ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。
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