バイナンス、日本市場への進出を6月に計画
サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)は、新サービス「バイナンスJAPAN(仮称)」を2023年6月以降に開始する予定であることを発表しました。
SEBCは2022年11月、バイナンスのCEOの関連企業Binance(AP)Holdings Limitedへの全株式譲渡を発表していました。
バイナンスは世界最大の仮想通貨取引所です。
SEBCでの口座開設時に登録した個人情報は引き継がれず、KYC(身分確認)が再度必要になります。
バイナンスJAPANが開設されると、日本ユーザーがグローバル版を利用できるか、またBNBなどの主力銘柄がホワイトリスト登録されるかが注目されます。
SEBCの取次サービスは2023年5月31日に終了し、口座利用もできなくなるため、資産の売却や日本円の出金が求められています。
「バイナンスJAPAN(仮)」今年6月を目処にサービス開始へ
COINPOST
バイナンスジャパン登場、日本市場への影響

2023年6月以降、ついに「バイナンスジャパン」が誕生します。
世界最大の仮想通貨取引所が日本で営業を開始することは喜ばしいことですが、市場のムードは期待感よりも戸惑いの方が強いようです。
ここでは、今後の選択肢と対処法について説明します。
選択肢は3つあります。
「海外取引所バイナンスを引き続き利用する」
「国内取引所バイナンスジャパンを利用する」
「どちらも利用しない」
まず、海外取引所バイナンスは日本人には利用できなくなります。
これは過去の海外取引所が日本に進出した際と同様で、日本向けのサービスが誕生するとグローバルなサービスは利用できなくなります。
海外取引所バイナンスに資産を残しておくと、バイナンスジャパンへ資産を移動させることが求められるでしょう。
選択はバイナンスジャパンを利用するかどうかです。
バイナンスジャパンが歓迎されない理由の一つは、バイナンスグローバルとバイナンスジャパンのサービス内容に大きな違いがあるからです。
最も影響が大きいのは、取り扱う銘柄です。
日本の規制の下で仮想通貨取引所を運営する場合、取り扱う銘柄は暗黙の了解として限られています。
しかし、2022年12月以降、取引所が取り扱う銘柄についての事前審査が廃止されたため、バイナンスジャパンが取り扱う銘柄を増やす可能性があります。
2023年6月以降のサービス開始を見て、利用するかどうかを判断するのが良さそうです。
最後に、バイナンスを卒業して別の海外取引所を利用しようとする人もいます。
この人たちは注意が必要です。
そもそもバイナンスジャパンが作られる理由は法律を遵守するためです。
別の海外取引所は違法です。
日本では取り扱えない仮想通貨も違法です。
ユーザーに対する罰則はありません。そのため、リスクが少ないように感じられるかもしれませんが、海外資産を取り扱う最大のリスクは自己責任の部分です。
投資は自己責任であることは当然として理解されていますが、トラブルに遭遇した場合も自己責任です。
詐欺に遭っても、問題が起こっても、すべて自己責任となります。
つまり、投資家保護が全くないということです。
問題を理解して参加するのであれば問題ありませんが、問題を知らずに参加してしまうと、困ったことになります。
法律に従わないと、自分に降りかかる火の粉を払わなければならないことを理解し、海外サービスを利用しましょう。
何度も言いますが、バイナンスは世界最大の海外取引所でした。
日本人はそのサービスを利用できなくなります。
バイナンス以外の海外取引所に頼るのは非常に危険です。
バイナンスは世界の仮想通貨流動性の90%を所有する巨大企業です。
バイナンス以外の海外取引所を利用する場合、リスクがこれまで以上に10倍跳ね上がることを考慮してください。
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