ビットコインが「1万ドルまで下落する可能性がある」という予測が注目を集めています。
数字だけを見ると強烈ですが、それが何を前提に、誰の視点から語られているのかで意味は大きく変わります。
この記事では、報じられている内容を事実として整理したうえで、どこに注意して読むべきかを切り分け、これを独自のジャーナリズムで解説します。
ビットコインが1万ドルまで下落する可能性をアナリストが指摘(2025年12月17日)
2025年12月、米メディアはビットコイン価格が将来的に1万ドル水準まで下落する可能性があるとの見解を報じました。この記事で中心的に取り上げられているのは、ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア・コモディティ・ストラテジストであるマイク・マクグローン氏の分析です。
マクグローン氏は、ビットコインが一時的に10万ドルを超えたこと自体が、市場サイクルの転換点となり、価格が1万ドル水準へ戻る可能性を高めたと指摘しています。
記事内では、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げを開始した後、ビットコイン価格が約25%下落している点にも言及されています。さらに、2007年の米国株式市場とFRBの金融政策の関係を引き合いに出し、インフレ局面の後に訪れるデフレ環境が、リスク資産全体に下押し圧力を与える可能性があると説明されています。
仮にビットコインが1万ドル水準まで下落した場合、仮想通貨市場全体の時価総額は、現在のおよそ3兆ドル規模から3000億ドル前後まで縮小するとの試算も示されています。
また、他の市場アナリストによる短期的な調整リスクへの言及や、テクニカル指標の観点から8万ドル付近までの下落余地が語られている点も紹介されています。ただし、記事で示されているのはいずれも将来の「可能性」に関する見解であり、確定した予測ではないとされています。
引用元:Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/87311#
極端な価格予測が目立ちやすい局面に入っている
この出来事はこう解釈してください。
マクロ経済への不安が高まる局面では、ビットコインは常に「最も極端なシナリオ」を背負わされやすい資産だということです。価格が大きく上昇した直後ほど、その反動として大幅な下落予測が語られやすくなります。
こうした見通しは、過去の事例や経済理論を基に構築されているため、完全に無視できるものではありません。一方で、注目度の高い数字ほど独り歩きしやすく、前提条件や時間軸が十分に共有されないまま受け取られる危険もあります。価格そのものよりも、どの立場から、どの時間軸で語られているのかを読み取る必要がありますが、これは簡単ではなく、注意が必要です。
数字よりも「誰が・どの立場で」語っているかを見る
この予測に本気で動揺する人ほど、そもそも相場を理解している側ではありません。
マクグローン氏は一貫して「インフレ後のデフレ」という世界観から市場を見ており、今回の見解も突発的なものではなく、その延長線上にあります。この前提を知らずに数字だけを受け取ると、ニュースの意味を取り違えやすくなります。
ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。
また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。
そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。
ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。
読み手が、まだ読み方を知らないだけです。
無知は無能ではありません。
ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。
このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。













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