Nippon Idol Token(NIDT)、Coinbookで取引開始
仮想通貨「Nippon Idol Token(NIDT)」が、取引所coinbookで取引開始。
記事執筆時点で価格は1.91円。コインブックは現物取引でNIDTを提供。
同取引所は3月からカルダノ(ADA)の取り扱いも開始。NIDTのIEOは、コインブックとDMM Bitcoinで同時実施。
DMM Bitcoinでは、コインブックの価格情報を参照して配信価格を決定。
NIDTは、イーサリアム上のERC20規格の暗号資産で、アイドル活動の応援・支援が可能。IEO販売金額合計は10億円を突破し、秋元康氏がプロデュースする新アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」を実施予定。
Nippon Idol Token(NIDT)がコインブックで取引開始、現時点でIEO価格割れる
あたらしい経済
IEOと転売業者の問題:Nippon Idol Token(NIDT)事例
「Nippon Idol Token(NIDT)」がIEOプロジェクトとして、DMM Bitcoinとcoinbookの二つの取引所で同時に実施され、初日から話題となっています。
IEOは初めて市場で取引される新しい仮想通貨プロジェクトの公募販売で、事前情報がほとんどなく、取引所と投資家間の情報格差が非常に大きい販売方法の一つです。
IEOは成功を保証する販売方法ではありません。
成功と失敗があるのは事であり、IEO銘柄が初日から暴落しても、仮想通貨業界ではそれほど珍しいことではありません。
それにもかかわらず、Nippon Idol Token(NIDT)は初日で大暴落を起こし、SNSで大騒ぎに発展しました。
今回の問題は、IEOでも仮想通貨でもなく、転売業者いわゆる転売ヤーの存在です。
言い換えれば、このIEOは投資家ではなく、転売業者によって大きく失敗したということができます。
IEOは人気になると抽選販売になることが多く、倍率が1倍を下回るのIEOは少なく、これまでのIEOのほとんどが抽選販売でした。
転売業者はそれを狙っています。今後の国内IEOでも転売業者の存在は消えないでしょう。
転売業者と投資家には大きな違いがあります。
転売業者は在庫ビジネスであり、回転率が重要です。
購入した商品を当日売るのが正義です。
一方、投資家は時間を味方につけて豊富な資本を増やす長期的な視点から判断します。
初日に大量に売る投資家はいません。
数日保有してすぐに損切りする行動は転売業者によるものでしょう。
転売業者への対策として売却にロック期間が設定されることもありますが、今回は対策が取られなかったようです。
取引所の立場からすると、転売業者でも投資家でも誰でも売りたいということが先行します。
プロジェクトが転売業者に買われるのは望ましくありません。これにより利益相反が生じます。
このミスマッチが解消されない限り、IEOプロジェクトは成功しません。
今後は、適格投資家に限定した販売や売却にロック期間を設けるなどの転売業者対策は必須となります。
Nippon Idol Token(NIDT)は、新しいアイドルグループの組成や活動のために発行された仮想通貨です。
これにより、利用者はNIDTを通じてアイドル活動を応援し、支援が可能となります。
また、IEOによって調達された資金は、秋元康氏がプロデュースする新アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」に活用される予定です。
このプロジェクトでは、AKB48、乃木坂46、日向坂46、櫻坂46、IZ*ONE、=LOVEなどの人気アイドルグループを育成したスタッフが関わるとされています。NIDT保有者には、一部プロデュースへの参加や限定イベントへの招待、NFTの付与などの特典が与えられる予定です。
今後、IEOに参加する際には、プロジェクト、販売プラットフォームだけでなく、販売方法にも着目すると良いでしょう。
転売業者が参加しなくなる仕組みは取引所にとってもプロジェクトにとっても長期的に良い結果をもたらします。
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