IMFのクリスティーヌ・ラガルドのビットコインへの発言
2011年6月からIMF専務理事を務めるクリスティーヌ・ラガルドは、暗号資産支持者として知られています。「銀行は終わりを迎えるでしょう、そして暗号資産が勝利する時が来る」と公の場で発言をし、話題となりました。
*IMF(International Monetary Fund)とは、国際通貨基金、貧困国に資金を援助している国際機関。各国の中央銀行の取りまとめ役のような役割を負う。
クリスティーヌ・ラガルドの発言
出典:https://www.pinterest.jp/pin/480900066433081214/
2017年9月ロンドンで実施されたイングランド銀行のフォーラムで、「暗号資産を却下するのは賢明でないかもしれない」と発言しました。また、「脆弱な制度と不安定な通貨」を持つ国家は暗号資産を受け入れる可能性が高いと。
「暗号通貨は、インターネットと同じくらい世界を大きく変えるだろう。各国の中央銀行や従来の銀行業が取って代わられ、国家が独占している通貨システムに対して挑戦する可能性を切り開くものとなる」と述べたのです。
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOの「ビットコインは詐欺」発言をものともせず、ラガルドのコメントを受けて、ビットコインの価格は10月12日の最高値66万円へ向けて駆け上がりました。
ラガルドの発言は、世界でも最大級の権力を持つ中央銀行と、中央集権通貨制度への批判と捉えてもよいかもしれません。彼女は、国家に関係なく、世界共通の価値を持つ通貨が、国家の牛耳る通貨制度を終わらせ、誰もコントロールの出来ない公平な民主主義通貨をスタンダードにしたいと考えているのかもしれません。
ラガルドが暗号資産への意見をポジティブに持ち始めたのは、2016年初頭に世界経済フォーラムで発表した42ページの「暗号通貨の概要」がきっかけでした。その中で、ブロックチェーンと暗号通貨を称賛しています。
2017年10月13日CNBCのインタビューでラガルドがこんな発言をしました、「デジタル通貨に、いよいよ重大な大混乱が起こるかもしれない」と。
それぞれの有識者が、独自のポジションで自らの希望や意見を交えながらの公式の発言になる為、今後の暗号資産の立ち位置はどうなっていくのかまだまだ見えない状況です。暗号資産市場はまだまだ創世記の域を出ず、今後更なる大どんでん返しが何度かあるかもしれません。くれぐれも有識者のポジショントークに振り回されることのないように、独自のポジションを保って投資していきましょう。
https://coin-otaku.com/topic/2437
https://coin-otaku.com/topic/2847
Written by 酒井 和
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