PoW(Proof of Works)の問題点
ビットコイン(Bitcoin)が採用しているPoW(Proof of Works)形式には、いくつかの問題点があります。
特に問題視されている4つの問題点について、詳しく解説していきましょう。
1、膨大な電気を消費する
PoW形式は、マイニング(mining)により新しいブロックを形成します。
これはマイニング(mining)報酬が無くなるとされている2140年を超えても継続しなくてはいけません。
マイニング(mining)を行うためには、とてつもなく難解な計算式を解かなくてはならず、その計算を行うためのスーパーコンピューターが必要になります。
当然PCにかかる電力以外にも、マシンを冷却するための電力も必要です。
現在の計算式レベルでも年間およそ1,000億円かかるとされ、この電力の確保が問題となっております。
北欧などの寒冷地に工場を設置するなどの策が講じられていますが、それでも電力を抑えきることは不可能で、消えることのない問題であると言えるでしょう。
2、51%攻撃のリスク
現在シェアを獲得しているマイニングプールの多くは中国系企業です。
今後1社が50%近くのシェアを持つ可能性は低いですが、裏で結託し不正を行うこともできてしまうため、そのリスクは拭えない脅威であると言えるでしょう。
ビットコイン(Bitcoin)の51%攻撃のリスク
3、マイニングシェアのパワーバランス
先に書いたように、現状中国系企業のシェアが圧倒的に高く、これが脅威になると考えられます。
中国は暗号資産に対し、マイナスな考えを持っています。
ある日突然中国系企業がマイニングをストップしてしまうと、ブロック生成ができるほどの電力を確保できなくなってしまいます。
結果、ビットコイン(Bitcoin)での取引がストップしてしまい、混乱を招くことが予測されます。
ビットコイン(Bitcoin)マイナーの世界のパワーバランス
4、1日604,800取引
ビットコイン(Bitcoin)はチェーンにつながるブロックのサイズが1Mと決まっています。
これは1日の最大取引数を決めてしまっていることになります。
昨今で注目を浴びているsegwitによりこの総数が若干上がりましたが、PoW形式を取っている以上、スケーラビリティ問題から逃れることはできません。
まとめ
ビットコイン(Bitcoin)が採用しているPoW(Proof of Works)には4つの問題点がある
膨大な電気量の問題と、51%攻撃のリスク、マイニングシェアのパワーバランス、そしてスケーラビリティ問題
特に電気量とスケーラビリティ問題については、PoW形式を取っている以上消えることのない問題であると言える
written by yuta takahashi
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