こんにちは、テクニカルスナイパー( @forgoodtrade )です。私はコインオタク編集長の伊藤健次さんに次ぐ立場としてオンラインサロン「COINOTAKU共和国」の専属講師を務めています。
そのご縁からコインオタク公式ホームページにて私の記事を寄稿させていただいています。ぜひ最後までお読みください。
2000万円は攻めの運用ができる限界
投資というのは資産額に応じて使える手法が制限されており、様々なところでもお話ししていますが、資金量は少ないほうが増やすための選択肢は多くあります。
1000万円をピークに回転の難易度は上がるので、端的にいえば 500万円を1000万円に増やしたり、1500万円を3000万円に増やしたりするより、1000万円を2000万円に増やすことのほうが簡単 です。
今ここで挙げた例はいずれも「資産2倍」となっていますが、投資商品を絞って効率よく増やすには1000万円程度が元手としてはもっとも適しているということです。
よく「5万円を10万円にするのも、1億円を2億円にするのも、同じである」のような話がありますがそれはまったくの嘘です。
投資を本気で極めようと思うのならば最低100万円、できれば300万円あると良いのですが、一方で効率的な資産運用ができる上限は2000万円となるのでそれ以上は安全資産に待避させておくことを考えましょう。
当然、資産家はこのことを知っているので半ば諦めもあり、とにかく守りたいという意識がはたらきます。すると積極的な投資を行うのは全資産のうち、せいぜいMAXでも2000万円となるわけで、それ以外は下手に切り崩さないようになります。
私はセミナーなどで「短期トレードで目標とするのは2000万円程度にせよ」と言うことがありますが、全力でトレードにコミットするのはやはり最大運用できる限界値の2000万円にしようというメッセージです。
余談ですが、短期トレードは理想の元手300万円を単利で回すことを推奨しており、毎月利益分は別途プールする形を採って、損失が出たときは補填するのが良いと考えています。
つまりFX口座には常に300万円入っている状態をキープし続けるということです。
ポートフォリオを組むための資格
前項に続きますが、例えば株式投資をする場合であれば1銘柄あたり最大500万円程度の金額を基準にポートフォリオを組んでいくということが大切になります。
分散投資について私が紹介することは稀ですが、 一点張りの限界は300〜500万円 だと認識しておいてください。これは為替トレードでも同じことがいえ、一つの投資対象にフルベットして利益を挙げるには限度があります。
つまり1000万円(600〜1500万円の資産レンジ)の元手がある状態では2〜3つの投資商品に分散させるのが良く、それがいわゆるポートフォリオとなります。
株式投資の世界ではよく「片手に収まるくらいの銘柄数に絞りなさい」といわれたりしますが、ここでいう片手とは指5本であり、おおむね私の意見もこれに準拠しています。
ただしやはり5つもの投資商品へ同時に資金を入れるのであればやはり1500から最大2500万円ほどの元手が必要になってくるでしょう。
2000万円ないし2500万円を大きく超えてくると今度はキャピタルフライトを考慮した資産の割り振りを考えていかなくてはならなくなります。
それは万が一日本円が紙くずになったときのために外貨やゴールド、ビットコインなどを保有しておくということです。
メガバンクなどでは資産運用の相談窓口でやたらと外貨預金を高齢者などに売りつけてきますが、これは2000万円ないし2500万円以上の資産を持つ人がその余剰分を振り替えるのならば効果的でしょう。
特に年配の人ほど中途半端に投資やトレードを始めてしまうと悲惨な結果となってしまうことがあります。日本に住んでいるのならば2000〜2500万円は日本円として確保した状態で退避資産を購入していくべきです。
流動性の低い商品に投じる際の注意点
流動性の高い商品への投資というものを最重要視すべきです。私も暗号資産の投資をビットコインに限定していますが、これは全体的にまだまだ新興市場で取引量が少なく、トレードが難しいからです。
世界でもっとも取引量が多いのがユーロドルで、第8位が原油だったりするのですが、こうした 流動性の高い商品への投資というのはすぐに参入でき、すぐに撤退して別の資産に振り返られる というメリットがあります。
一方でデメリットを挙げるのならば、安全がゆえに大きな利益を得ることが難しいという点があります。資産形成フェーズにおいては爆発的に稼ぐことを重視するため、多少流動性リスクを取ってでも攻めなくてはなりません。
暗号資産だけでなく株式投資を進める場合でも、1株単価の低い新興株に全力で張りすぎると自ら株価を吊り上げてしまうことがあります。
これは一見嬉しいことのように見えますが、上がったあとに売り抜こうとしても自らがそれなりの大株主になってしまっているので誰も買い手がつかず、むしろ小口でエントリーしていた投資家に利益を与えてしまうことになります。
また自分自身の買いで株価が上がってしまうことで、平均取得単価が上がり、買い増しなどができなくなります。
だからこそ前項、前々項に記したベット額を意識しておくことが大切で、資産別の投資フローを認識しつつ、取り組んでいかなくてはならないのです。
少しスケールの大きい話ばかりだったので、ひとまずは本業や副業、ハイレバレッジトレード、新興株一点張りなどで100万円→300万円→600万円→1000万円の元手を作ることに注力しましょう。
そこから先は分散も視野に入れながら横展開していくことができます。
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この記事を書いた人
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FXデイトレードと新興株のスイングトレードをメインとした個人投資家。
シンプルなチャート分析とプライスアクションを基にした手法や金融経済に関する教養をTwitter・LINE@にて発信。
オンラインサロン「COINOTAKU共和国」の専属講師を務めるのほかに、対外セミナーへの登壇もこなす。
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