バイナンスとテザー社、新型詐欺に立ち向かう: 2,000万USDTを保全
バイナンスのCEO、ジャオ氏が新手の詐欺手口「ゼロ送金攻撃」の被害にあったことを公表しました。これは、詐欺師が被害者のウォレットアドレスを模倣し、ゼロに近い極微量の仮想通貨を送り、そのアドレスがウォレットの履歴に表示させるもので、被害者が詐欺アドレスに送金する事態を招きます。
2,000万ドル相当のUSDTがこの手口により不正に流出したが、テザー社が直ちにこれを凍結しました。
仮想通貨取引では、送金アドレス全体の確認、取引履歴からのアドレスコピペの避け方、またテスト送金などを行うことで、被害を防ぐ手段が推奨されています。
これらの手順を踏むことで、資産の安全な取引を確保しよう。これからのデジタル通貨の世界においては、新たな詐欺手口に常に気をつけましょう。
アドレスポイズニング詐欺で流出の2000万USDT、テザー社が凍結へ
引用元:COINPOST
仮想通貨送金のアドレスコピペは不要!業界の進化と対策
仮想通貨の送金アドレスをコピペする際の脆弱性を狙った詐欺事件にバイナンスが騙されたことが話題になりました。
バイナンスもこの詐欺に引っかからない方法を説明していますが、当事者だけに説得力に欠けます。
再発防止策が取られても、人間が作業を行う限り、慣れや怠慢により同じことが繰り返されます。
そもそも、毎回小額送金をチェックする再発防止策は個人の対応に過ぎず、同じ過ちが再度繰り返されるでしょう。
しかし、このニュースを見て仮想通貨が使いづらいと落胆する必要はありません。
仮想通貨の送金において、もうアドレスのコピペは不要です。
最新ではないかもしれませんが、業界がどれほど進化したかを説明します。
仮想通貨のアドレスのコピペの脆弱性は初めから問題でしたが、2017年にはコピペせずに送金できる仕組みが生まれました。
それが、Ethereum Name Service(通称ENS)です。
これは、ランダムな文字列が続く”0x****”のEthereumアドレスを任意の名前に変更するサービスです。
例えば、私、伊藤健次はEthereumアドレスを”coinotaku.eth”としています。普段はアドレスは手打ちで入力しています。
このような完璧な対策にも関わらず、Ethereum Name Serviceを使わない人が多い理由は、それが有料であることです。
いまだと年間100ドルのコストがかかります。
今回のようなアドレス間違いによる誤送金は数百万円の被害を引き起こしているので、数百ドルは必要経費だと思いますが、できれば払いたくないという気持ちも理解できます。
また、コピペを必要としないで無料で送金できる他のいくつかの仕組みもあります。
その代表例が、日本企業が開発したウォレットのAvacusです。これは無料のウォレットなので、アプリをインストールしてみてください。
互いにフォローすれば、アドレスを知らずに仮想通貨を交換することができます。
自分自身の別アドレスへ送金の際には相互フォローは不可能ですが、他人とコミュニケーションを取る際には非常に便利なサービスです。
仮想通貨業界は急速に進化するとよく言われますが、多くの人がこれができるかな?と思っているなら、すでに答えに近いサービスがリリースされているという理解で物事を探してみてください。
もし一年前と同じことをやっていたら、世界はもう変わっているかもしれません。
詐欺を働く人や不正を行う人が悪いのは事実ですが、自分の資産を守るためには、自分の行動を変える必要があります。
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