大口のイーサリアムウォレットから資産が不正流出
長年の仮想通貨投資家でイーサリアム(ETH)を多く保有するユーザーのウォレットが、ハッキング被害に見舞われている。
MyCrypto創設者のTaylor Monahan氏によれば、2022年12月以降に総額5,000ETH以上(約13億円)が不正流出したという。
被害は11種類以上のチェーンと複数のトークンやNFTに及んでおり、攻撃手法は不明。
攻撃者は資産を盗む際にメタマスクウォレットを使用しているが、ターゲットはメタマスクウォレットに限らない。
ウォレットセキュリティサービスを提供するEverlastingは、マルチシグネチャウォレットの使用を推奨し、同じ秘密鍵を複数のウォレットや端末で使うことでリスクが高まる可能性を指摘している。
仮想通貨ウォレットで原因不明の資産流出か、被害総額は推定13億円(5,000ETH)
COINPOST
ハードウェアウォレットも危険?驚愕のハッキング事件
突如起きた今回のウォレットハッキング事件は、これまでと大きく異なる点があります。
その違いを解説し、どのような対策が取れるのかについてご紹介します。
イーサリアム系ウォレット利用者は資産を全て国内取引所に移し、日本円に交換することが最善の方法です。
少なくとも国内取引所に送金することで、安心できます。
今回のハッキングと従来のものとの違いは、ハードウェアウォレットに資産を保管しても安全かどうかが不明であることです。
また、海外取引所の資産も絶対に安全であるとは言えない状況です。
個人・企業問わず同じウォレットサービスが利用して資産を管理しております。
もちろん取引所は強固な仕組みでウォレットを管理していますが、今回はイーサリアムのプレセールウォレットまでもが被害に遭っています。
これはハードウェアウォレットであり、オーナー自身も引き出しできない状態です。
それを外部からの攻撃で資産を引き出せるということはかなり特殊な方法が取られていると予測できます。
ハッキングの手法はまだ不明ですが、ニーモニックコードや秘密鍵の外部からの生成に成功している可能性があります。
原因が特定されていないため確定的ではありませんが、ハードウェアウォレットや外部デバイスとの接続がない状況で資産が流出する場合、外部からニーモニックコードが生成された可能性があります。
この場合、セキュリティ対策をいくら取っても無駄であり、ウォレット自体が脆弱であるため、最善の対策はウォレットの利用を見直すことです。
取引所も同様のウォレットを利用しており、リスクが否定できません。
また、過去にも似たケースがありましたが、業界が大きなトラブルに見舞われた際に、海外取引所によっては事件を利用して計画倒産が起こる可能性があります。
不安を感じる場合は、仮想通貨を所有しないことでハッキングの可能性を排除できます。
原因が特定されるまで、仮想通貨市場は低迷する可能性は高いです。
その他のおすすめ記事
【伊藤が解説します】2024年半減期、ビットコインマイニング危機
【伊藤が解説します】AI投資の落とし穴:日本と世界の規制の違い
この記事を書いた人
-
「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
現在、毎週TwitterとYoutubeにてLIVEを発信中。
▶︎Twitter ▶︎YouTube ▶︎LINE
最新の投稿
- ニュース2024年11月9日【伊藤が解説】ビットコインが国家準備資産に!トランプ大統領の政策で未来が変わる
- ニュース2024年11月8日【伊藤が解説】トランプ大統領再選でビットコインは下落しない?市場の高騰が止まらない
- ニュース2024年11月6日【伊藤が解説】米国がリードするWEB3.0時代、日本の競争力は?
- ニュース2024年11月5日【伊藤が解説】大統領選挙の結果はいつ?仮想通貨市場が揺れる理由