【伊藤が解説】ビットコインガチホ時代の終焉?大口保有者の最新動向解説

ビットコイン大口ホルダー、90億円相当のBTCを移動

10年間保有していたビットコイン1,128BTC(42億円相当)のうち、279BTC(10億円相当)を送金したクジラ(大口保有者)が確認されました。
この送金先は3つの新規アドレスに分割されました。
また、別のクジラが6,071.5BTC(238億円相当)のうち、2,071.5BTC(81億円相当)を送金しました。
これらの送金の目的は不明ですが、原因不明の仮想通貨流出が報告されており、古いウォレットから新しいウォレットへ避難させている可能性があります。

9年超動かなかったビットコインが移動 2日間で合計90億円相当

COINPOST

ビットコインガチホ時代の終焉?大口保有者の最新動向解説

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、伊藤が解説します。

2012年と2013年頃の大口ビットコイン保有者のウォレットから、合計90億円相当のビットコインが移動したことが報告されました。

2012年頃のビットコイン価格は12ドルでした。
投資として考えると、2021年には5,000倍のパフォーマンスがありました。それでも、売却をしなかった大口ホルダーです。

普通に考えたらここまで長期保有する理由はありません。なぜ大口ホルダーはビットコインを売却しないのか、2つの事象が考えられます。

一つは、動かしたくても動かせないパターンです。
これはシンプルで、パスワードの紛失やオーナーの死亡、誤送金などのトラブルで回収できないビットコインなどです。
もう一つは何らかの意図があるパターンです。これらの2つ状況を外部から区別し、判断することは難しいです。

4年間以上資産が動かされず、一度も取引がないウォレットは、将来的にも取引が発生しないと考えられております。

このような市場に現れないビットコインを非流動的ビットコイン(illiquid Supply BTC)と呼びます。
これは発行済みのビットコインの76%に達しています。

この非流動的供給ビットコイン(illiquid Supply BTC)の全体に占める割合をチャートで表したものをHODLモデルと呼びます。
HODLはHOLD(持つ)を意味する英単語の誤字(タイピングミス)から生まれたインターネットスラングです。

仮想通貨を一度手にしたら簡単には手放さない投資スタイルを意味する「ガチホ」という日本語で呼びます。HODLとガチホは同じニュアンスの言葉です。

4年以上動かされていない仮想通貨が動くと、このHODLモデルのチャートが悪化する可能性があります。
その結果、ビットコインの暴落につながるかもしれません。

日本では仮想通貨投資はガチホ戦略が良いとよく耳にしますが、海外でも同様の文化が存在します。
初期のビットコイン保有者は、特にHODLモデルにより敏感になっています。
大口保有者が長期に動かさなかったウォレットから少量でもビットコインを動かすと、市場参加者は「もうガチホしないのか?!」と驚くことになります。

今回の90億円相当のBTCを動かした理由は、売却目的ではなく、ここ数日起きているウォレットの脆弱性を回避するために、新しいウォレットへ資産を移したという言い訳が出回っております。
ただし、ビットコインは今回のウォレットの脆弱性による不正な流出の対象ではないため、この主張も疑わしいとされています。

世界中を巻き込むガチホ戦略が崩壊する可能性があるため、投資家の皆さんはHODLモデルも確認しておくことが必要になります。

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この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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