新ステーキング原則と業界動向
仮想通貨ステーキング業界の非営利団体「プルーフ・オブ・ステーク・アライアンス(POSA)」は、新しいステーキング原則を11月9日に公表しました。
この新原則は、アルヴィアル、アバ・ラボ、コインベース、リド・プロトコルなどを含む10社以上のステーキング業界企業によって支持されています。
POSAは、業界での責任ある行動を促進し、規制当局の懸念を解消する「業界主導の解決策」としてステーキング原則を提供することを目的としています。
新たな原則では、ステーキングプロバイダーに「明確なコミュニケーション」の提供、ユーザーの資産所有権の推進、責任の明確な区分が奨励されています。
この動きは、一部の規制当局からの批判に対応するものであり、ステーキング業界が証券法違反の疑いを否定する背景にもなっています。
引用元:COINPOST
規制当局対策を踏まえたステーキング業界の新原則
仮想通貨ステーキング業界団体「プルーフ・オブ・ステーク・アライアンス(POSA)」は、業界の新しい規則を発表しました。
ビットコインバブルの期待に伴う市場の高揚の中、長期運用オプションとしてステーキングが注目されています。
しかし、ステーキング業界は仮想通貨市場のアキレス腱であり、規制に対する業界団体の対応が求められています。
今回発表された新規則には、「これまで以上の情報開示」、「資産の所有権はユーザーに」、「ユーザーの資産の流動性と管理をコントロールしない」という3つの主要なポイントが含まれています。
当初の業界団体設立時のルールでは、「利息」という言葉の使用を避け、「ステーキング報酬」の保証をしないことなど、非金融製品として強調されていました。
これは、WEB3.0ユーザーと一般社会との間で商品理解に大きな誤解があることを示しています。
この動きは、主に規制当局に対するパフォーマンスを目的としていますが、同時に規制当局が規制に向けて動いている兆候でもあります。
最悪のシナリオでは、ステーキングが金融製品と見なされ、運用にはライセンスが必要になり、多くのステーキングプロバイダーがサービスを停止または制限する必要が出てくることです。
例えば、ビットコインのマイニング事業に金融ライセンスが必要になると言われたらどうでしょうか?
これが今市場の論点となっております。
※補足:ビットコインのマイニング事業はステーキングと異なり、金融商品かどうかという論点は存在しません。
仮に、ステーキングが金融商品と決め付けられた場合、PoSを承認アルゴリズムとして使用するすべてのブロックチェーンは、一時的に需要が大幅に減少するでしょう。
イーサリアムやソラナなどの主要銘柄の多くがPoSを採用しております。
今回、業界団体はステーキングをターゲットにする規制当局から先手を打って対応していますが、今後どうなるかはまだ不透明です。
仮想通貨市場には様々なトリガーがあり、市場価格は大きく変動します。
ステーキングが金融製品と認識された場合、市場は一時的に急落することが予想されます。
業界団体が効果的な行動を取り、市場拡大へのブレーキとなる要因をできるだけ排除することを期待しています。
その他のおすすめ記事
【伊藤が解説します】イーサリアムETF申請による急騰はバブル相場開始の合図か?
【伊藤が解説します】WEB3新時代の入り口:バイナンスウォレット革命
この記事を書いた人
-
「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
現在、毎週TwitterとYoutubeにてLIVEを発信中。
▶︎Twitter ▶︎YouTube ▶︎LINE
最新の投稿
- PR2024年11月20日[PR]新しいミームコイン、キヌア・リーブス本日発売:巨額の買いが入る見込み
- PR2024年11月20日[PR]キアヌは個人投資家の大規模な購入を誘発する最初のSolミームコインとなるか?
- ニュース2024年11月19日【伊藤が解説】イーサリアム需要急増、2025年の期待感とは
- ニュース2024年11月18日【伊藤が解説】ビットコイン推進派が財務長官に就任する可能性