【伊藤が解説】RWAトークン化への一歩:Circle社のオープンソース化とは?

米Circle社、資産トークン化への新プロトコル公開

米国のステーブルコイン発行企業、Circleは、「Perimeter Protocol」というオープンソースプロトコルを公表しました。
このプロトコルは、ステーブルコインの取引を容易にするスマートコントラクト群を持っており、幅広いクレジット関連のビジネスモデルに対応できる特性を有しています。

このプロジェクトの背景には、物理的資産をデジタルトークンとしてブロックチェーン上で取り扱うリアルワールドアセット(RWA)のトークン化の需要の増加があります。
研究機関は、RWAのトークン化市場が2030年までに数兆ドルに達するとの見込みを示しています。

CircleはUSDCoin(USDC)の発行者として、RWAトークンとステーブルコインの融資市場の拡大を予期しています。
加えて、Circleのパートナーシップを通じて、DeFiプラットフォーム「OpenTrade」がこの新しいプロトコルを利用したサービスの提供を始める予定です。

米Circle、資産トークン化の需要開拓へ、ステーブルコイン運用基盤を無償公開

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RWAトークン化への一歩:Circle社のオープンソース化とは?

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、伊藤が解説します。

Circle社、主要なステーブルコインUSDCの発行者として知られる企業が、彼らのステーブルコイン運用基盤を公開し、オープンソースとして提供し始めました。
これにより、ステーブルコインの発行だけでなく、現在注目を集めているRWA(実世界資産)のトークン化への動きが加速するでしょう。

では、Circle社がビジネスの中核部分を公開する必要があった背景は何だったのでしょうか。

WEB3.0市場においては、技術が相互に利用可能なケースが多く見られます。
DEXやDeFiの市場で、非常に似たサービスが多いのも、多数のオープンソースが存在することに影響されています。

近年、ステーブルコインは珍しくなく、多くの国や企業が独自のステーブルコインを作成しています。
しかし、これは問題を引き起こす可能性があります。

ステーブルコイン産業のWEB3.0市場への影響は一つの大きな課題です。
ステーブルコインプロジェクトがすべて順調に進行しているわけではありません。
検索すれば、価格がデペッグ(価格を維持できない)してしまった多くのプロジェクトが見つかります。

ステーブルコインはあ失敗するプロジェクトも存在し、その影響は他のプロジェクトのエコシステムに大きな影響を及ぼすことになります。
新しいユーザーが加速度的に増加している中、WEB3.0市場へ挑戦的なプロジェクトは業界から排他される可能性があります。

また、RWAトークンの利便性の向上ももう一つの課題です。
RWAはWEB3.0市場における新しい産業です。

RWA業界の範囲は非常に広く、それぞれが独自の経済圏を確立しています。
例えば、自動車メーカーや農業企業は実社会ではそこまで親和性がないかもしれませんが、RWAの世界では、生産した野菜を担保に、自動車をレンタルできる世界が到来するかもしれません。
RWAを発行するプラットフォームの競争がこれから激化するでしょう。

このような競争は、グローバルビジネスに強みを持つ米国企業が得意としておりましたが、現在、米国ではRWAやNFTが証券として扱われる可能性があるため、アメリカは一歩後退しています。
これを好機と捉え、日本企業が世界を席巻することが期待されます。

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この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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