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【伊藤が解説】WEB3.0からWEB4.0、そしてメタバースへ：新世代インターネットの未来

2023.07.17

EU、「Web4」戦略を開始：AIとメタバースを中心に

欧州委員会は、Web4の開発を進める方針を発表しました。
Web4は、AIや周囲の知能、IoT、信頼性のあるブロックチェーン取引、VR、ARなどを含むインターネットの第4世代と見なされます。

その一部として、3Dや拡張現実を活用した仮想世界の開発を推進していきます。
特に、暗号資産（仮想通貨）についての具体的な位置づけはまだ明らかにされていません。
また、欧州委員会は、仮想世界とWeb4の推進に向け、新しい技術や革新的なビジネスモデルのテスト環境を提供するとともに、EU加盟国と協力して規制枠組みを策定すると述べました。
さらに、2023年第3四半期からは高度なスキルを持つ専門家の誘致を始めるとのことです。

EUが「Web4」を提唱、人工知能やメタバースなど関連戦略を開発へ

引用元：COINPOST

WEB3.0からWEB4.0、そしてメタバースへ：新世代インターネットの未来

このニュース、 伊藤が解説します。

欧州連合（EU）が提唱するWEB4.0とは、まさにインターネットの第4世代といえるもので、現在日本が推進しているWEB3.0の次にくるとされています。

注意点として、現在ではこれらの用語、WEB3.0、WEB4.0、WEB5.0の定義はまだ曖昧で、同じ用語でも発信者の意図によって内容が異なることがあります。
Twitterの創設者であるJack Dorsey氏が提唱するWEB5.0は実際にはWEB３.0のことを指しております。
EUの提唱するWEB４.0はちゃんとWEB３.0（ブロックチェーン化したインターネット）を踏襲しております。

WEB3.0はもう時代遅れなのかと心配する必要はありません。その理由を解説します。

EUが考えるWEB4.0の目玉はメタバースです。
「仮想世界におけるパートナーシップ」が中心となり、2025年から始まる見込みです。
1~2年後には、国家がメタバースを推奨する時代が到来するでしょう。

仮想通貨と仮想現実（メタバース）という言葉は、両方で「仮想」という日本語で使われているため、業界自体を低く評価する方もいらっしゃいます。

なぜ国家がこれらの仮想産業に力を入れているのか？
その理由は、商圏エリアの拡大にあります。

日本は人口1億人の国で、内需経済の拡大により、グローバリゼーションが遅れてきました。
グローバリゼーションとは、海外で商品を販売するだけでなく、国境を越えた様々な活動を指します。
グローバリゼーションの失敗から立ち直るためには、日本にはWEB3.0などの様々な挑戦は必要です。

しかし、他の国々はグローバリゼーションに成功しているため、未知のWEB4.0に手を出す必要はないと感じます。
私は資本主義とグローバリゼーションのデメリット部分が影響していると考えております。要するに、もう国家は限界なのです。

メタバースを考えるとき、私たちはそれをゲームやSNSの拡大した未来と考えがちですが、メタバースはグローバルなサンドボックス（外部から隔離されたテスト環境）になると考えています。
この話題は2025年にようやく始まるとされています。だからこそ、WEB3.0の価値は更に高まると感じます。

ブロックチェーン技術はメタバースには必須ではありませんが、ブロックチェーン技術を活用したインターネットであるWEB 3.0を踏襲してメタバースを作る意図があると考えられます。
これは単なるEUの問題ではなく、遅かれ早かれすべての国家や企業がメタバース競争に関与することになるでしょう。

まず、WEB3.0が成功しなければ、この概念は進行しませんので、EUもWEB 3.0を支援するでしょう。
AIの登場により技術が急速に進化する世の中では、1年先すら予測することが困難になります。
情報が多く、何をすべきか迷うかもしれませんが、焦らずにWEB 3.0を理解し、その後に来るであろうWEB 4.0に向けて準備を進めることが重要です。