米労働省 CPI上昇を発表
10月13日に米労働省の労働統計局は先月9月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比8.2%上昇したことを発表した。
この物価上昇は物価変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数も高水準となっていることが注目されており、これによって米国の利上げが行なわれるという見通しから株や仮想通貨が発表後、下落してすぐ高騰するという乱高下を見せた。
CPI上昇の発表から金融市場の大幅下落は免れたが、米国の大幅利上げが継続される可能性は一段と高まり、11月1〜2日で開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)の11月政策金利がどのように決定されるか、物議を醸している。
11月の利上げは0.75ポイント利上げ説が優勢であり、1ポイントの可能性も残る。
12月は依然として0.75ポイントの利上げが続くとみられており、FOMC内部ではインフレ率が2%に戻る確証が得られるまで、大幅な利上げを支持する意見が多い。
9月の米CPI、市場予想を上回る前年同月比8.2%に 利上げ継続の見方強まる
COIN POST
なぜ米国の経済指標がビットコインの価格に影響するのか
米国の重要な経済指標「消費者物価指数(CPI)」の発表でビットコインをはじめとした仮想通貨が乱高下をしております。
ビットコインの価格がなぜ下がったのか?その答えは米国の経済指標の影響です。
近い将来ビットコインの価格は上昇するのですが、その理由も米国の経済指標の影響です。
『米国の経済指標が世界をコントロールしている!』と勘違いをする方も多いので、本日はなぜ米国の経済指標がビットコインの価格に影響するのかを誰にも分かりやすく解説をします。
世の中、絶対はない!とよく言いますが、ビットコインの価格の影響は絶対に100%米国の経済指標に影響されます。米国の経済指標で大きく影響するのは法定通貨です。
2022年に入りCPIやFOMCなどの発表のたびに米国ドルは大きく買われます。
米国ドルの金利が高くなりますので当然の流れです。
米国ドルの金利は歴史的にも非常に高い水準となり、4%〜5%台を目指しております。米国ドルを定期預金で1年間預けておくだけで4%〜5%の利回りがつくと考えればどれだけ異常事態なのかが伝わるでしょう。もちろん、元本保証です。
これは投資ではなく米国が提供しているサービスと考えると分かりやすいです。
こんな状況で、年率4〜5%を下回る投資対象から軒並み資金が引き上げられており、記録的な株安となりました。ここまでは、米国の政策金利の上昇が株安につながったイメージが湧くと思います。
問題はここからです。ビットコインをはじめとする仮想通貨は基本利息はつきません。
株よりも政策金利の上昇に対して耐性があるといえます。
しかし、実際は政策金利の上昇に対してビットコインの価格は反比例しております。
これはなぜか。
理由は単純で米国ドルの価値が相対的に上がっているからです。
ビットコインは米国ドルの売買高が占める割合が最も高く、米国ドルの価値に影響します。
もし、ビットコインの売買高が米国ドルのシェア率が低ければ、米国の政策金利とも米国株とも相関関係は生まれません。簡単にまとめるとビットコイン自体の価値は全く変わらないが、米国ドルの価値が変動するので、まるでビットコイン自体の価値が乱高下しているように見えるわけです。
なので、伊藤は基本的に今の相場ではビットコインはほっとけば良いと考えております。
レバレッジをかけた短期トレードは今やりどきなので、ビットコインでトレードをしないと勿体無いという主張もよく見かけます。これはその通りです。
時間がある方はトレードをやれば良いし、時間がない方は無理してトレードをする必要はありません。ここまでが今の理解です。
将来はどうなるか。米国ドルの価値は元の水準に戻ります。
日本円安も元の水準に戻るので、そのタイミングで、円高になった!とメディアはニュースを取り上げることになります。
円の価値が元の水準に戻る目安は2027年頃でしょう。
ここでビットコインガチホ戦略が崩れます。
長く保有すればビットコインの価値は上がると思っている方が多いですが、為替がここまで動いた場合、その限りではありません。円安のうちに円に両替してしまう方が最も効率よく円を増やすことができます。伊藤の個人的な見解ですが、ビットコインの価格の上昇と円安がちょうどよくリンクするのは2024年だと考えております。2024年にビットコインを円に両替するのと2027年にビットコインを円に両替するのでは、ほとんど価値は変わらないと考えております。
仮想通貨投資をしている方は、仮想通貨の価値にだけ着目するのではなく、米国ドルと日本円とビットコインの3つの為替変動について情報を取得するようにしましょう。
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この記事を書いた人
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「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
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