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【伊藤が解説】人類進化の鍵を握る? イーロン・マスクとxAIの挑戦

2023.07.15

次世代AIへの挑戦、イーロン・マスク氏の新会社「xAI」

イーロン・マスク氏が、新たなAI企業「xAI」を立ち上げました。
その目指すところは現実の解釈という野心的な目標で、マスク氏の他の有名企業、特にテスラやツイッターとは異なる独立した組織ですが、これらの企業との共同作業も計画されています。
スタートアップはすでに11人の研究者チームを集め、AI分野のリーダー企業で経験を積んだ専門家を引き揃えています。

xAIの使命は、科学フィクション「銀河ヒッチハイク・ガイド」からインスピレーションを受け、「宇宙の真理」を理解すること、とされています。
この声明は、マスク氏がOpenAIのChatGPTに対抗意識を持っていることを示唆しています。

さらにマスク氏は、AIの安全性専門家のダン・ヘンドリクス氏からの助言を尊重することを公言しています。
AIの誤用による社会的リスクを減らすための戦略を確立することは、彼の長期的なビジョンの一部となっています。

イーロン・マスク氏が新たなAI企業「xAI」発表、テスラやツイッターとの連携も視野

COINPOST

人類進化の鍵を握る? イーロン・マスクとxAIの挑戦

このニュース、 伊藤が解説します。

イーロン・マスク氏がAI（人工知能）関連の新会社「xAI」を立ち上げたと発表しました。

実は彼は以前にもAI企業を設立しております。その名は「OpenAI」。
同社の開発したAI「ChatGPT」が話題となりました。

マスク氏にとってAI事業は再参入となるのです。

さらに、2023年にはAIの脅威となる可能性に対して開発停止を求める署名を行い、話題になりました。
そして、再びAI企業を設立しました。

一見すると、マスク氏の行動は混乱しているかのように見えるかもしれません。
なぜマスク氏はAI開発で迂回路を進むのでしょうか、そしてAIの未来はどうなるのかを解説します。

まず、AI業界は驚異的に高額な投資が必要であることが特徴です。
その結果、ベンチャー企業では競争が難しく、大企業による資本力での競争が始まりました。

国家が互いに競い合うスーパーコンピューター開発を想像すると分かりやすいでしょう。
当時の国会議員が「２位ではダメなんですか？」と発言したことが話題になりました。
周囲からは、AI開発にお金を投じていることを無駄遣いだと否定する声が多く聞かれました。

2018年、マスク氏はOpenAIを退職しましたが、この頃からTwitterの買収を考えていたようで、同時に新たなAI企業を立ち上げることも考えていた可能性が高いです。
OpenAIを去る騒動はさまざまなメディアで報じられているので、ぜひ一度ご覧ください。

マスク氏がOpenAIを去った理由として、彼自身が挙げているのは経営方針の違いです。
マスク氏は、AI事業をビジネスとして行うのではなく、”神”を創造したいという思いがあったようです。
OpenAIがMicrosoftから資金を受け取ったことで、この溝は深まりました。
OpenAIがビジネスに経営方針をシフトしたとマスク氏は判断した様です。この辺りはまだ揉めているようで実際は何が原因かはわかりません。

このような背景で立ち上げられたAI企業であるため、大損失を生む企業となる可能性があります。
多額の資産を投じたら最高のAIができるという保証はありません。

しかし、マスク氏は再び挑戦しています。
1～2年で結果が出れば良いですが、長引けばマスク氏はかなりのネガティブ評価に晒される可能性があります。
メタユニバースに生涯を捧げるメタ社のマーク・ザッカーバーグ氏よりも悪名が高まる可能性もあります。

それでも、結果として生まれるマスク氏のAIは、他のビジネスAIよりも人類を進化させる可能性があります。
これが、今まで不可能と言われてきた技術に挑戦し続けるマスク氏の魅力です。

ちなみに、もしこのxAIの挑戦が成功すれば、その時点でシンギュラリティが到来し、世界の主義思想を見直す必要があります。
ただの成功した起業家ではなく、彼は人類の進化の鍵を握る重要な人物となります。