エヌビディア好決算でAIバブル懸念後退
エヌビディアは第4四半期売上高見通しを650億ドルと発表し、市場予想の616億6,000万ドルを上回りました。AI半導体需要の急増でデータセンター売上は512億ドルと予想を大きく超え、株価は引け後に5%上昇いたしました。
一方で、一部アナリストはAIインフラ投資の持続性や電力・土地不足による物理的制約が成長の懸念になると指摘しており、依然リスク要因も残っております。
エヌビディア、強気見通しでAIバブル懸念は当面後退か 株価5%高
Reuters
AIバブル懸念の正体とビットコイン相場への影響

ビットコイン下落要因の一つだったAIバブル崩壊懸念ですが、11月20日早朝(日本時間)のエヌビディア決算が予想を上回り、市場は一時的に落ち着きを取り戻しました。
AIバブル崩壊というと“特定企業の株価が暴落する”イメージがありますが、今回のリスクは性質が異なります。
AI関連企業は時価総額が極めて大きく、たとえ10%の下落でも絶対額が莫大になるため、市場へのダメージが深刻です。
エヌビディアの時価総額は約500兆円で、10%下落すれば50兆円が市場から消える計算です。
この規模の値動きが米国金融市場全体のリスクを一気に跳ね上げます。現在の米国経済はAI産業への依存度が高いため、AIが少しでも下火になると景気全体を揺るがしかねません。
AIバブルのリスクを和らげるには、AI以外の産業が十分な収益を上げるか、AIのマネーゲームが落ち着く必要があります。
当面は大手企業の決算が出るたびに“崩壊するかどうか”を見極める相場が続く見通しです。
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