■ イーサリアムとビットコイン
イーサリアム(Ethereum)とビットコイン(Bitcoin)はよく比較の対象となります。
ビットコイン(Bitcoin)は日本語の情報サイトも多くなり、身近な存在になりましたが、イーサリアム(Ethereum)はまだまだ英語の情報が多い。
なんとなーく同じものかなと感じている人は多いでしょう。
ここでは、技術的な説明を極力省き、イーサリアム(Ethereum)とビットコイン(Bitcoin)がどれほど違うものなのかを解説します。
■ どこがどう違うのか
まずおさらいです。
ビットコイン(Bitcoin)は発行元となる企業や国が存在しないにもかかわらず、不正がほぼ起きないブロックチェーンという新技術によって作成されたデジタルデータです。
企業や国の信用が低い法定通貨(日本で言えば円)を使用しているユーザーが発端となり価値が上がりました。
最初は法定通貨の代わり程度の認識でしたが、ビットコイン(Bitcoin)自体を活用したサービスや決済の仕組みが生まれることで、価値はどんどん上がりました。
2017年10月時点では1BTC60万円と交換できるほどの価値があります。
そこまでは理解していただいた方へ質問です。
なぜ、ビットコイン(Bitcoin)だけではだめなのでしょうか?
不正がほぼ起きないブロックチェーンという技術で生まれたデジタル通貨は一つあれば充分であると感じませんか。
■ イーサリアムは企業や国の代わりになろうとしている
実は、イーサリアム(Ethereum)とは法定通貨の代わりになるだけではなく、企業や国の代わりにもなろうと新しい技術を取り入れました。
それをスマートコントラクトと呼びます。
(ここではスマートコントラクトの意味を調べることはお勧めしません。なぜなら、技術者や識者の中でも言葉の定義があやふやだからです。2017年10月時点ではイーサリアム(Ethereum)の通貨としての側面以外の部分を総じてスマートコントラクトと呼んでいる程度の理解で十分です。)
企業や国の代わりになるというと「どうやって?」「そんなことができるのか?という疑問が生じるのは当然です。
まだ、そのような事例が少ないから実際に体験していないためです。
例えば、「自動化」「AI(人工知能)化」と置き換えれば、少しは疑問がぬぐえるのではないでしょうか。
自動車運転だったり、診断サービスであったり「自動化」や「AI(人工知能)化」は身近に感じることができます。
技術は分からないけど便利を享受するのはユーザーです。
■ イーサリアムはICOにも使用することが出来る
スマートコントラクトのプロジェクトはICOという資金調達なども含め、世の中にどんどん出始めております。
今まで当たり前のように人が関わっていた仕事が「スマートコントラクト」技術の上に成り立ち、自動化した際には、そのシステムの土台であるイーサリアム(Ethereum)が再度評価されることでしょう。