暗号資産の時価総額、価格、取引量、供給量、チャートなどを一覧するサイトとして使われているCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)が新しいランキングシステムのテスト運用を開始しました。
この新しいランキングシステムは、常に変化する取引量や価格などの流動性数値に基づいて200種類の暗号資産の取引データを公開します。
暗号資産市場では取引量や仮装売買、馴合売買、不正行為などデータの水増しが行われていて、このような出来事は広く知れ渡っていますが、ユーザーや業界の人たちからデータが全く信用ができないという批判があり、そのような声に応えるためこの新しくランキングシステムを導入することになりました。
今までのシステムでは一部の通貨の出来高や取引量、価格が基準に合わず変動することがありましたが、CoinMarketCapはこの新しいランキングシステムによって全ての暗号資産はこれまで以上に正しく表示されるようになり、問題点が改善されると述べ、9月2日からテストが開始され、流動性評価に対する新しいランキングシステムはテスト後の11月12日から正式に導入されます。
暗号資産の調査会社であるBitwise Asset Management(ビットワイズ・アセット・マネジメント)とAlameda Research(アラメダ・リサーチ)の調査によると、トップ25の取引所の75%と全体の65~95%の暗号資産取引所が取引量や価格を操作しデータを偽って報告していると明らかになり、CoinMarketCapは、作為的にに操作された取引所のデータをそのまま公表したことで批判の対象となっています。
また、お金を払えばCoinMarketCapに掲載できるので詐欺通貨や取引所も掲載されるので、今後もこの部分も改善されると、より信頼性は上がるでしょう。
遂に暗号資産市場の不正にメスが入ります。
ブロックチェーンを根幹技術とした暗号資産は改ざんできない情報という事実が先行し、全てが正しい取引のように感じますが実は不正な取引も存在します。
代表的なものは意味のない売買注文を繰り返し取引量を多く見せるという「流動性の水増し」です。
調査会社によりこの水増しは暴かれておりますが、コインマーケットキャップのような第三社機関は正しい情報の判断が難しくそのまま水増しされた情報を垂れ流しにしておりました。
今回、コインマーケットキャップは独自のシステムを導入し、不正情報の排除を行います。
一筋縄ではいかない問題であり、公開された結果のランキングがどれほど今までの開示情報と乖離があるか着目が集まります。
このような 業界を正しい方向へ進める動きは、暗号資産の金融商品化に伴い加速していくでしょう。
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