バイナンス、ハマス関連の仮想通貨口座を凍結
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、ハマスの武装勢力の関連口座の凍結を行いました。
この措置は、イスラエルの法的要請に応じて実施されました。
バイナンスの共同創業者、イー・ヘ氏は、この行動はハマスに向けられたもので、一般のパレスチナ市民を対象としていないと明言しました。
イー・ヘ氏によれば、ハマスは国連でテロ組織として認定されており、凍結の要請には協力する必要があると述べました。
また、イスラエルのWeb3コミュニティは、地域の紛争の影響を受ける民間人を援助するためのキャンペーン「Crypto Aid Israel」を開始し、これまでに5万ドル相当の仮想通貨の寄付が集められました。
イー・ヘ氏は、一般のユーザーがこの凍結措置の影響を受けないことを強調しました。
Cointelegraph
バイナンスの口座凍結:仮想通貨の「常識」を再考する
仮想通貨取引所バイナンスがイスラエルへの攻撃を実施したとされる武装グループ、ハマスの口座を凍結したことは大きな話題となっています。
仮想通貨市場は一般的な「常識」が適用されないことに、多くの人々が困惑しているかもしれません。
自由について考える機会と捉えてみてください。
日本の多くの人々の中では、どれだけ自由を享受しても守らねばならない最低限の法律が存在するという考え方が一般的です。
これは社会の安定を図るための防衛線とも言えるでしょう。
これは日本が平和である証拠です。
一方、紛争が頻発する国々では、マイノリティや非西洋のグループが経済制裁の対象となることもあります。
これには、銀行口座の凍結などが含まれます。
この影響で、反政府側の人物が仮想通貨を利用するケースが存在します。
法的通貨と同様に仮想通貨も法律の束縛を受けているため、バイナンスの対応のようにアカウントを閉鎖することが可能です。
しかし、仮想通貨の世界では、個人の資金はその個人に帰属するものと考える強い思想があります。
端的に言えば、誰の口座であっても凍結すべきではないというのが仮想通貨側の「常識」です。
バイナンスが「私たちの裁量での対応ではなく、要請に基づいて対応した」という声明を出す手間をかけた理由は、その対応が仮想通貨側での一般論ではなく、説明が必要だったからです。
仮想通貨の市場では、損得、法律、道徳の概念よりもシステムを重要視する方がいます。
この「常識」を追随する必要はありませんが、一般社会には存在しない思想が仮想通貨の世界にあるということを認識するだけで、ストレスを軽減するでしょう。
誰が正しいのかという常識を巡って争うと戦争に発展しますのでご注意ください。
その他のおすすめ記事
【伊藤が解説します】日本円の崩壊と金本位制への回帰: WEB3.0時代の挑戦
【伊藤が解説します】米国経済、銀行の崩壊とビットコイン1億円達成の未来
【伊藤が解説します】ビットコインの哲学:WEB3.0の「価値」と「思想」の探求
この記事を書いた人
-
「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
現在、毎週TwitterとYoutubeにてLIVEを発信中。
▶︎Twitter ▶︎YouTube ▶︎LINE
最新の投稿
- PR2025年1月16日[PR]2月までに、ビデオ生成AI機能を武器に5倍上昇が期待されているコイン
- ニュース2025年1月16日【伊藤が解説】リップルとSECの呪縛解消、次はイーサリアム?
- ニュース2025年1月15日【伊藤が解説】米国の規制緩和?1月20日に向けた期待と準備
- PR2025年1月12日[PR]BANされたAIが狂気じみた復活を遂げる:資金調達額1480万ドルを突破したiDEGEN