サンパウロを拠点とする高等教育機関であるFundacao Getulio Vargasは、世界初の暗号金融修士号を発表しました。
このプログラムの製作者であるRicardo Rochman氏は、業界の専門知識の必要性を主張しております。
プログラム設立の背景
サンパウロにあるブラジルのジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)という教育機関が世界初の“暗号金融学”の修士課程を開講することが決まりました。
ブラジルでの暗号通貨教育の推進
プログラムが設立した背景の1つとして、 ブラジルでの暗号通貨教育の推進 が挙げられるでしょう。
ブラジルでは、高等教育に暗号通貨やブロックチェーンを学習プログラムの一部を授業の一環としての取り入れが進んでおります。
また同大学の近隣にあるサンパウロ大学は昨年、経済経営学部のデリバティブ科に暗号資産学を採用したそうです。
このようにブラジルでは、今後の暗号通貨に精通した人材の確保に向けた動きが進んでおり、今回のプログラムはパイオニアとして世界の注目を浴びています。
暗号通貨専門家の不足
プログラムのコーディネーターであるRicardo Rochman氏は、このプログラムは、10年未満の業界における専門教育の必要性から生まれたと述べています。「これは、専門知識を持つ人々の深刻な不足がある市場です。 Cryptofinanceは議論し、研究し、教える価値のある経済的および財政的基礎があります。」
引用:World’s First Master’s Degree in Crypto-finance Launched in Brazil https://www.financemagnates.com/cryptocurrency/news/worlds-first-masters-degree-cryptofinance-launched-brazil/
現在の暗号通貨技術の発展に対して、専門技術を持ち合わせた人材の不足は著しいものです。
そして変わりゆく社会や働き方に対応するためには、教育の分野からまず学び、知ることが重要になってきます。
しかし教育ははしっかり体系化されている必要があり、教えての価値提供がうまくいかなければなりません。
プログラムコーディネーターであるRicardo Rochman氏が Cryptofinanceは教育という価値提供をする基盤が整っていると述べているように、今後に期待したいです。
世界的な教育のあり方の変化
暗号通貨の研究はブラジルだけではなく、世界中の国が注力し初めている研究の1つです。
そのため先駆的な動きには注目が集まります。
FGV大学の新プログラム設立に先立って、世界の主要大学では、ブロックチェーンやスマートコントラクトなどの暗号資産関連の授業を提供しているところも見受けられいます。
例えばケンブリッジ大学では、暗号通貨の金融分野の研究が進められており、スイスのルツェルン大学では授業料をビットコイン決済することを認められているようです。
日本もまた、教育のあり方を見直すべき時が近づいているように思えます。
発展の鍵はコンテンツ次第
ブラジルの先進的な取り組みは、IT教育の発展に大きく寄与するものだと言えるでしょう。
なにをどこまで学校教育で教えるべきなのか、教育者はどのように評価されるのだろうかなどなど コンテンツのクオリティーに人材が育つかどうかは依存する ことでしょう。
もし教育者が「●●のプロジェクトに参加したことがある」程度の基準で選ばれてしまえば、プログラム自体は上手くいかないでしょう。
また、暗号通貨を知るに至った経緯や時期によって、暗号通貨による認識の変化があることかと思われます。
現在、上場の決定などのファンダメンタルズによる価格の上昇下降にばかり目が行き過ぎており、投機熱は加熱し続けております。
しかし、暗号通貨を金融という学問として捉えることによって、考え方が変わるのではないでしょうか。
今まさにその転換期を迎える時だと私は考えます。
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