目まぐるしいスピードで発展を遂げる「ブロックチェーン技術」。
我々一般人にとっても身近な存在となってきたブロックチェーン技術ですが、今ではコンビニエンスストアにまで進出を果たそうとしています。
今回は、民間企業がブロックチェーン技術を用いてどこまで躍進していくのかについて考察していきたいと思います。
ファミリーマートでブロックチェーンの実証実験!
日本の富士通は、台湾のファミリーマートで、ブロックチェーンを使ったクーポンの配布や、来客対応ロボットの導入など、デジタル技術を活用した店舗づくりに向け実証実験を開始。店舗の集客向上や業務負荷軽減を目指す。
台湾で3000店舗以上のファミリーマートを運営する全家便利商店と、現地ベンチャー企業と提携し、先月29日に実証を開始した。実験は台北市内のファミリーマートの店舗で行う。
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
富士通、台湾のファミマでブロックチェーンの実証実験開始(2018年4月11日より)
富士通はコンピュータの開発等を行っている会社ですが、ICTサービス市場で国内No.1、世界でもNo.5の売上高を誇っているほどのグローバル企業です。
そして今回、台湾に本社を置く大手コンビニエンスストアのファミリーマートさんの協力のもと、ブロックチェーンや来客対応ロボットを使いデジタル技術を活用した店舗の実証実験を行いました。
この実証実験の目的は、 「ITコンセプトの店舗づくり」を実現するため であると言われています。
具体的には来客対応ロボットの配置、またブロックチェーン技術を導入したクーポンを配布などを行なっているようです。
実証実験詳細
日時:2018年3月29日(木曜日)
場所:台湾ファミリーマート 重慶店
お出迎えは『ロボピン』!!
富士通が開発した コミュニケーションロボットのRoboPin(ロボピン) が来店するお客様をお出迎えしてくれます。
顔に設置されたLEDが色と連動した感情の表現をするようですので、全く無機質な感じにはならないのかもしれません。
もちろん客寄せパンダではなく、お買い得商品の紹介、今実施しているイベントで利用するアプリ等の案内などをしてくれます。
またなんと「Fami舞」などのパフォーマンスも披露してくれるとの事です。
FlowSign Lightにより情報とスタンプがもらえる
FlowSign Lightとは商品のリンク情報を光の中に埋め込み、スマートフォンなどを光に照射された対象物にかざすだけでユーザが興味を持った商品のリンクへ誘導することが出来るシステムの事です。
店内の幾つかの場所にライトを設置、対象物を照らすことにより、利用者はスタンプやポイントを獲得しする事が出来ます。ユーザーの活動範囲を拡大したり、集客力の向上が見込こめます。
今回は専用アプリをインストールしたスマートフォンをロボピン等の対象物にかざすことでスタンプが付与、スタンプラリーを実施しました。
ブロックチェーンの導入で利用の幅が広がるクーポン
富士通のブロックチェーン技術で、のちにクーポンに交換できるスタンプの取得履歴やクーポンの利用履歴といった顧客情報を管理するのに利用する。個人のスタンプ台帳改ざん防止などのセキュリティ面のほか、ユーザー間のスタンプ交換など、他者との連携の部分でブロックチェーンの利点を活かす。
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
富士通、台湾のファミマでブロックチェーンの実証実験開始(2018年4月11日より)
クーポンにブロックチェーンを用いるといっても、具体的にどういったメリットがあるの?と疑問に思われた方もいらっしゃるかと思います。
ブロックチェーン技術を用いることで セキュリティ面が強化されるだけでなく、スタンプの受け渡しが合法でできるなど、従来のクーポンでは考えられなかった機能も利用できるようになる のです。
そしてこの先、更にユニークな機能が追加され、利便性が向上する可能性も十分に考えられます。
未来のコンビニは科学ですべてを管理
またこの実験で行っていたのはこれだけではありません。なんとお店のあらゆる丈夫を最新の技術で管理しています。
まず店舗の入り口です。 入店カウンターには3Dカメラが取り付けられ 、入店者数の情報を収集・蓄積しています。そうすることにより、店舗の売上分析や人員配置の最適化などに役立てる事が出来ます。
続いて商品の陳列棚ですが、陳列棚は、 電子棚札(SES-imagotag SA.製)が設置 されています。
POSレジと連携させる事により柔軟な値札変更を実現させる事が出来ます。電子棚札にQRコードやNFCが内蔵され、それを通すことで商品の生産履歴やキャンペーンなどの情報をユーザーに提供する事が出来ます。
そして1番目をひくのは透明ディスプレイが搭載された冷蔵庫ではないでしょうか。
LWO Technology の扉に、庫内の商品に関連する映像情報(たとえば庫内温度)を映し出し、来店客は今までしたことの無い、 新たな体験を演出 しています。
富士通が開発した、「FlowSign Video」を使用することにより、専用アプリをインストールしたゲストがスマートフォンを冷蔵庫の扉に映る映像コンテンツにかざすことにより、スタンプを取得できる仕組みになっています。
コンビニでブロックチェーンの実証実験を行うメリット
富士通は、今回の実験の狙いを次のように話す。
「最新のテクノロジーを体験するのを目的に来客が増えた。新ITコンセプト店舗のファミリーマート重慶店は、無人店舗や未来型店舗というより、より現実的な感じで、店舗の労働力の省力化を目指している」
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
富士通、台湾のファミマでブロックチェーンの実証実験開始(2018年4月11日より)
ところで、富士通は一体どういった効果を狙ってファミリーマートで実証実験を行なったのでしょうか?
富士通は集客効果を得るため、および労働力・人件費の削減を実現するためと述べています。
今回の富士通の試みはそれと同時に、 「ITとヒトが共存する未来」のデモンストレーションでもあった とも言えるのではないでしょうか。
企業の最新テクノロジーは実用化されていく
富士通は、台湾のファミリーマートと提携した背景については「昨年3月に東京で開催されたリテールテックや富士通フォーラムのイベントに、台湾ファミリーマートが参加したことから提携の話が進んだ。先方は最新のテクノロジー導入に興味があり、富士通も他業種との連携を模索していた」と説明した。
富士通のブロックチェーン技術を使ったスタンプ取得システムの実証実験は、日本では千葉市、小田急電鉄が昨年に実施している。
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
富士通、台湾のファミマでブロックチェーンの実証実験開始(2018年4月11日より)
今回のような実証実験が行われた背景として、富士通も台湾のファミリマートも最新テクノロジー導入に関心があったことが挙げられます。
今後、こういった最新のテクノロジーが様々な舞台で導入されることは容易に想像できます。
私的にはブロックチェーンを使用するならICOにも参入するのでは!!と期待してしまったところもあるのですが、今回それはなさそうです。
実際ICOで資金調達を行い、取引所にトークン上場させるなどの手法を用いれば、技術開発は一層進み、更に勢いに乗ることが出来るでしょう。
ただし、それらの手段を行っているプロジェクトの中には詐欺の様な案件も沢山あり、違法であるとの声が止まらないため、特に強いブランド力を持つ企業にとっては、技術力の向上よりも、ブランドイメージのダウンに繋がるといったリスクの方が大きく降りかかってきてしまいます。
これからは民間企業が ブロックチェーン技術を導入する勢いが加速していくと思われます。ただしそれが、ICOや暗号資産を導入するといった動きになるには、まだ暫く時間がかかるのかもしれません。
暗号資産をはじめICOはまだまだ発展途上の市場です。
今後更に洗礼され、あらゆる企業が参入できるようになれば、今よりも一層世界がデジタル化していくのかもしれませんね。
ブロックチェーン技術の将来性について詳しく知りたい方はこちら
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