アイルランドはブロックチェーンイノベーションの点でヨーロッパの主要国のひとつです
アイルランドは欧州連合のブロックチェーンの首都と言われているくらいフィンテック産業が進んでいます。分散元帳のさまざまな側面は、特にBrexitに関する協議が数年前に始まって以来、アイルランドの土地で実施されてきました。
最近の報告によると、アイルランドの『Big Four』と呼ばれている銀行のうち 3つは、ブロックチェーン技術を使用してスタッフの資格情報を検証しています。
これら3つの銀行は、アイルランド銀行、AIB、アルスター銀行であり、デロイト・トウシュ・トーマツによって作成された独自のブロックチェーン検証システムを使用しています。
このプラットフォームは、 DLTベースのソリューションを介して教育および規制資格を確認し、追跡し、分散元帳で情報を管理します。
ブロックチェーンベースのスタッフ検証ソリューションは、デロイトのダブリンに拠点を置くEMEA Financial Services Blockchain Labによって改革されました。
確認のために、従業員は自分の認証情報をデジタルウォレットに保存する必要があります。これは銀行側がアイルランド中央銀行によって定められた、より高いレベルの人員配置のための特定の基準に関する規則を遵守するのを助けます。
銀行業界は、ブロックチェーンの採用を主導している主要な業界の1つです。
たとえば、 イギリスにある世界大手金融銀行のHSBCは2018年にブロックチェーン技術を使った外国為替トレードで2500億ドル(約27兆円)取引を行なっています。
したがって、ブロックチェーンがヨーロッパの銀行業務に介入してくると予想され、それがアイルランドから始まる可能性が大きいです。
本人確認は、よく使用されるブロックチェーンソリューションの1つです。
DLTベースの識別は、BFSI、NBFC、教育機関、国境を越えた貿易パトロールなどを含むさまざまな組織で採用されています。
Brexit:イギリスの欧州連合離脱、通称ブレグジットと言い、イギリスが欧州連合から離脱することを指し、 “British” と “exit” の混成語のこと
デロイト:デロイト・トウシュ・トーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu、略称:DTT)は、世界最大の会計事務所であり、世界四大会計事務所(Big Four)のひとつであるプロフェッショナルサービスファーム
DLT:台帳を一元管理するのではなく、ネットワーク上に分散して管理する技術のこと
BFSI: 銀行・金融サービス・保険
NBFC:非銀行金融会社
銀行取引においてブロックチェーンを活用している信用を従業員の認証にも使用している事例です。
このように金融機関や資格保有者の確認など信用が優先される事柄に対してブロックチェーンが使われることでブロックチェーン自体のブランド・価値が高まります。
従業員の職務履歴管理はどの企業でも利用ができるため、今後は金融以外の産業でも広がります。
ブロックチェーンが浸透することで、ブロックチェーン=暗号資産という認識は薄れ、あくまで暗号資産市場は一つの産業であるという認識になれば法律の整備も進みやすいと考えられます。
まだ海外事例ばかりですが日本企業も取り組みは開始しており、2019年下半期では日本企業の事例が多く誕生するでしょう。
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