2022年4月6日にコインチェックがFactomを上場廃止することを発表しました。
どうして暗号資産が上場廃止されるのか、そして上場廃止された暗号資産を所有している投資家はどうすれば良いのか?わからずに混乱している方もいるでしょう。
この記事では暗号資産の上場廃止が行われる理由や過去に日本で上場廃止された暗号資産、そして暗号資産が上場廃止された場合の対処法を解説します。
コインチェックがFactom(FTC)を上場停止
2022年4月6日、コインチェックがFactomを上場廃止することを発表しました。上場廃止日時は5月17日で、送金も停止となります。
コインチェック側は、上場廃止日以降に所有しているユーザーについては自動的に日本円に換金した上で、ウォレットの日本円残高に反映させると発表しています。
このように、日本でも暗号資産の上場廃止ラッシュが起こっており、ユーザーたちの混乱を呼んでいるのが現状です。
なぜ暗号資産の上場廃止が行われるのか
暗号資産の上場廃止が行われる理由は、流通量が少ないためです。取引量が少ないということは、投資家からのニーズがないことに他なりません。
暗号資産の運営側の動きやアップデート後の方向性が明瞭になっていない以上、上場させておく理由はないという判断が下り、上場が廃止されます。
また、投資家保護の観点も含まれます。これ以上この通貨を上場させて取引させていても、暗号資産で利益を得られず損失が大きくなる可能性が高い場合にも、投資を守るために上場廃止を行います。
日本で上場廃止されたからといって、確実にその通貨の将来性がないというわけではありません。
先ほど例として出したFactomは日本では上場廃止されているものの、まだ海外取引所では売買可能です。
この先ファンダで暗号資産の価値が上がる可能性はあります。
簡単にいえば日本では取引量が少なく、現時点では今後通貨の取引量が増える材料がないと判断された時に上場廃止されると覚えておきましょう。
過去に日本で上場廃止された暗号資産
FCT以外にも、過去には以下のような暗号資産が上場廃止されました。
- ダッシュコイン
- オーガコイン
- モネロコイン
- ジーキャッシュコイン
- ビットクリスタル
- ストレージコインエックス
- ペペキャッシュ
現在も海外取引所では流通していますし、送金速度なども速く将来性が期待されていましたが、日本国内での承認が得られないことを理由に上場廃止となっています。
日本では認められなかった、というだけであり海外で需要が高まれば当然価格は上昇するため、資産運用の対象として外すべきという判断を下すのは安易ともいえるでしょう。
ただし海外取引所でも上場廃止が決まる場合は、今後取引できる場所がなくなる=流通量が下がる傾向が高まるため、世界の動向も同時にチェックすべきです。
上場廃止したコインはどうしたら良いのか?
もしも自分が所持している暗号資産が上場廃止されたら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
大きく分けて2つの対処法があるため、その方法を1つずつ解説します。
廃止日までに売却して日本円に換金する
まず、暗号資産の上場廃止は急に発表されるわけではなく、段階的に実施されます。
コインチェックのFCTの例でも4月6日に上場廃止が発表され、売買の停止・送金の停止などを段階的に行いました。
暗号資産の上場廃止前は高騰する傾向があるため、タイミングを見て売却すれば売却益を得られる可能性もあります。
この日付までに売却して日本円に換金し、他の暗号資産に再投資するのが良いでしょう。
海外取引所へ送金して所有し続ける
上場廃止される通貨の将来性に期待している場合は、海外取引所へ送金しましょう。海外取引所で上場廃止されていなければ、海外取引所で売買できます。
海外取引所の口座を持っていない場合は、口座開設を行った上でウォレットアドレスへ送金しましょう。
送金手数料などがかかりますが、上場廃止対象の暗号資産を保有し続けられます。
今後日本で上場廃止される可能性がある暗号資産
日本の取引所はそもそもの審査が非常に厳しいため、頻繁に上場廃止が行われません。
しかし、現時点で危ないと言われている通貨があります。
それはMONA(モナコイン)です。2ch発祥のモナーをアイコンとした通貨で、一時は2,000円以上を記録していましたが近年は取引量が低下。
さらに、通貨の価格自体も数百円で推移しており、上場廃止されるのではないかと投資家たちの間では噂になっています。
もちろんこれは決定ではありませんし、あくまで噂ではありますが、価格動向等をチェックしておいた方が良いでしょう。
まとめ
暗号資産は日々生まれており、価値の変動も激しい市場です。そのため、一時的にブームとなった暗号資産も時と共に暗号資産としての価値や流通が減ってしまい、上場廃止されることがあります。特に使用用途が明確でない暗号資産は、価値が安定しづらいです。
一時的な投機ではなく投資として暗号資産に参入したいのであれば、上場廃止や上場予定情報を逐一チェックしておきましょう。
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