「Shanghai」のパブリックテストネット 2月上旬予定
Ethereumコア開発者グループは1月5日にミーティングを開催し、マージ後の最初のアップグレードである “Shanghai “について議論した。開発者たちは、2月上旬に “Shanghai “のパブリックテストネットを立ち上げを再確認し、実装の遅延を防ぐため遅らせないためにイーサリアムの仮想マシンオブジェクト形式(EOF)など他の機能を後回しにすることでも合意した。
今回のバージョンアップにより、現在イーサリアムのステーキングコントラクトに閉じ込められている1560万ETH(執筆時約2.6兆円相当)とステーキングリワードの引き出しが可能になる。この出金機能は売り圧力につながることが懸念される一方、新たな杭打ち参加者を呼び込む可能性も予測されている。上海のメインネットローンチは、現在のところ3月に予定されている。
イーサリアム「Shanghai」公開テストネット、2月実施か
COIN POST
Shanghaiアップデートによる イーサ価格への影響とは
イーサリアムのShanghai(上海)アップデートの具体的なスケジュールや内容が決まってきました。イーサリアムのアップデートはかなり頻度が多く、名称も独特で混乱を招きます。
Shanghai(上海)という名前はアップデートの名前であってアップデートの内容とは特にリンクしておりません。Shanghai(上海)アップデートで何が変わるのか、価格への影響はあるのかについて解説します。
今回のアップデートによる重要なポイントはイーサリアムステーキングの解除が可能になる点です。現在、イーサリアムは初期ステーキングの段階であり、イーサリアム総量の10%がテスト的にステーキングされております。
テストといってもその規模は2兆円もあります。テスト中はステーキングされたETHは解除することができず、初期のステーキングユーザーはShanghai(上海)アップデートを待ち侘びていたということです。
この2兆円分のETHが市場に放出されるため売り圧が高くなりETHの価格が大暴落するのでは?と心配する声もあります。伊藤の意見は真逆です。解除ができないステーキングに資産を預け入れるということ自体が特殊な状況であり、イーサリアムへの絶大な信頼がなければできないでしょう。
初期のステーキングユーザーはコアなイーサリアムホルダーであるということが分かります。そして、解除ができるようになったステーキングサービスは資産運用の一つですので、特にイーサリアムのコアなホルダーでなかった方もETHステーキングを始めることが考えられます。
ETHステーキング量が増えればETHの価値は向上し価格も押し上げられる見込みです。Shanghai(上海)アップデートが成功したのかどうかはETHの価格だけに注目するのではなく、ETHステーキング量で判断をしましょう。
アップデート前はおおよそ11%程度のステーキング量となります。アップデート後に15%、20%とステーキング量が増加していけばETHの価格は間違いなく上昇します。世の中のステーキング銘柄のステーキング率は50%を超えるものもザラで80%、90%というステーキングがメインの事業モデルとなっている銘柄も存在します。
ステーキング率が高いことはその銘柄の信頼にもつながりますが、90%もステーキング率があればそれ以上信頼を積み増すことはできません。イーサリアムはここまで世の中に浸透しているのにまだステーキング率は10%です。これからのイーサリアムの快進撃に期待しましょう。
その他のおすすめ記事
【伊藤が解説します】日本政府暗号資産(仮想通貨)業者間の情報共有義務付け
【伊藤が解説します】ミクシィ×DAZN NFT二次流通市場を解禁
【伊藤が解説します】グレースケール、仮想通貨投資信託についてSECから調査
この記事を書いた人
-
「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
現在、毎週TwitterとYoutubeにてLIVEを発信中。
▶︎Twitter ▶︎YouTube ▶︎LINE
最新の投稿
- PR2025年1月16日[PR]2月までに、ビデオ生成AI機能を武器に5倍上昇が期待されているコイン
- ニュース2025年1月16日【伊藤が解説】リップルとSECの呪縛解消、次はイーサリアム?
- ニュース2025年1月15日【伊藤が解説】米国の規制緩和?1月20日に向けた期待と準備
- PR2025年1月12日[PR]BANされたAIが狂気じみた復活を遂げる:資金調達額1480万ドルを突破したiDEGEN