認定証書が紙からデジタルに
日本でTOEICテストを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、TOEIC Program公開テストのスコアについて、ブロックチェーン技術を用いたデジタル公式認定を導入すると発表した。
デジタル公式認定(公式スコア証明書)は、2023年4月に実施される公開テストの結果から開始される予定で、大規模なテスト試験でデジタル公式認定を発行するのは日本初となるようだ。
ブロックチェーン技術の導入により、TOEICテストのスコアを改ざんできない形でデジタル認証することが可能となり、TOEICの利便性向上が期待される。
2023年11月をもって紙の公式認定を廃止し、デジタル公式認定のみを発行することで、紙の公式認定に必要な紙資源や印刷・発送に伴う排出物を削減することができる。
デジタル公式認定は、サイバーリンク株式会社が提供するブロックチェーンを活用した電子証明書発行サービス「CloudCerts®」を採用している。
TOEICスコアやトヨタの知財管理、DX化で加速するブロックチェーン導入事例
COIN POST
ブロックチェーン技術が日常へ
ブロックチェーンってどうやって活用されるの?という議論が不要になってきました。TOEICスコアやトヨタの知財管理でブロックチェーンが利用されることが決まり、その活用方法が解説されております。
紙で発行していた証明書を全てNFT化する様はまさにリープフロッグ現象が日本で起きていることを示しております。SDGsの流れも相まって、アナログだった日本の文化が近未来化する期待ができます。
そのような未来が想像できない方もご安心ください。スマートフォンもインターネットもまだ手元にないうちはどんなことができるのか?と頭の良い人たちがあれこれ解説をしますが、一般大衆が当たり前に利用するようになれば誰でも理解することができます。
結局、便利なものが使われる世界です。難しく考える必要はありません。ただし、便利なものが浸透する世界は何かを犠牲にすることがあります。
インターネットの登場やスマートフォンの登場で情報量が莫大に増加しました。これらのビッグデータは人生を豊かにする反面、使いきれないという新しい問題が発生しました。そこで、ビッグデータを活用するAIがブームになりました。
いまAIは正しい情報という問題に対して対策中です。話題になったChatGPTですが、嘘が多いということが問題になっております。AIが嘘をつくなんてけしからん!というのは昭和の考え方で、ChatGPTに嘘が混ざる理由は人間が嘘をつくからです。
ビッグデータ上に嘘があれば当然学習したAIも嘘つきになります。これから人間は嘘をつくのをやめましょう!と言っても無理があります。そこで誕生するのが嘘をつけなくする環境です。
お気づきの通り、それはブロックチェーン技術によって実現します。今のところ人間が一番嘘をつく『お金』の分野で2009年から数えて13年間嘘がつけなかったのがブロックチェーンです。
まだ13年間ですが、他に代替する技術は無いのでしばらくはブロックチェーンが活用されることは間違いありません。これからの人類は嘘をつけなくなります。というか嘘の意味がなくなります。真実かどうかは全て実証できるようになります。
ベストセラーになった『サピエンス全史』では人間の進化は嘘によってもたらされたと解説されておりますが、嘘がつけなくなった人類の進化は2023年で止まるのかもしれませんね。
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