トンコイン(TON)、過去最高値を更新
The Open Networkの暗号資産であるトンコイン(TON)が14日に過去最高値を更新し、一時1,266円(約8.00ドル)まで上昇しました。
Tonstatによると、テレグラム・ユーザーへのインセンティブプログラム等により、TONの月間アクティブウォレット数は昨年末の10万未満から2024年6月時点で540万以上に急増しています。
これには米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」の統合拡大や、テレグラム内のトークン・マイニング・ゲーム「NotCoin」の成功が寄与しています。
トンコイン(TON)が過去最高値を更新 テレグラム・エコシステムでの成長が後押し
COINPOST
テレグラムが推進するTONチェーンの成長と拡大
2024年4月のTOKEN2049イベントでテレグラム創業者がTonチェーンへの移行を発表してから数か月しか経っていないにもかかわらず、Tonチェーンのエコシステムは大きく成長しました。
Web2企業の資産を活用してWeb3市場で成功するケースは少ないため、Tonチェーンが成功した要因について解説します。
テレグラムやFacebook、LINEなどのメッセージサービスは圧倒的なユーザー数を持っています。
これらの企業はそのユーザー数を有効活用しようとさまざまな事業に参入しますが、うまくいかないことが多いです。
例えば、LINEは実際に仮想通貨取引所を運営し、会社に関連するトークンも発行していますが、LINEユーザーからの資金流入は限定的です。
FacebookもWeb3市場への参入前に失敗しました。
なぜテレグラムは成功したのでしょうか?
いくつかの外部要因が考えられますが、テレグラム社が社を挙げて全力でWeb3に取り組んだ事実が大きな影響を与えています。
テレグラムはWeb3産業の立ち上げ以前から仮想通貨ユーザーに支持されていたサービスであり、同業他社よりは容易にビジネス転換の判断ができた点が大きいでしょう。
日本では、多くの企業が新規事業としてWeb3に軽く触れる程度で関与していますが、競争に勝つことはできません。
上場企業であるメタプラネット社が事業を大きく変更したことが話題になっていますが、そこまでできる企業は多くありません。
投資家は、大企業がただ参入するだけではなく、全力で取り組む姿勢を評価する傾向にあります。
今後、日本のWeb3業界において、多くの大企業がWeb3に本格的に参加する姿勢をどれだけ見せるかが注目されるでしょう。
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