中国の格付け機関であるCCIDが最新の暗号資産プロジェクトのランキングを発表しました。
このランキングは、37のプロジェクトを評価し、基本技術、適用性、創造性の3つの各カテゴリでの点数を合わせたもので総合評価を示しています。今回の格付けでは、いくつかの順位が入れ替わり、新しく2つのプロジェクトがリストに追加されました。
NULSとGXchainは、それぞれ4位と5位にランクアップ。
BTCは価格が10,000ドルに回復し、3月に発表されたランキングから4ポイント上げましたが、103ポイントしか獲得できず11位に入りました。
今回新しくリストに追加されたプロジェクトはCosmos(ATOM)とZilliqa(ZIL)です。ATOMは5月にBinaneに上場した新しいプロジェクトで、投資家と専門家から大きな注目を集めています。また、ZILはシンガポールで開発された1年以上前からあるプロジェクトですが、今回初めてランクインを果たしました。
7月の始めに行われたアメリカの格付け機関であるWeiss Ratingsの結果と大きく異なっており、CCIDによるランキングの結果は、政府機関や研究機関、企業やデベロッパーを対象とした参考となる技術的なアドバイスを提供するためのものなので、ブロックチェーンプロジェクトの格付けとして発表してますが、Weiss Ratingsは投資目線の格付けであるとの見方もあります。

今回発表された格付けは、技術目線です。そのため、このランキングがそのままトークンの価値のランキングになるわけではないことに注意が必要です。
技術評価をした場合、元祖ブロックチェーンともいえるビットコインはランキングが低くなります。
しかし、数千銘柄というプロジェクトがあるなかで、後発のプロジェクトを差し置いて技術的にもビットコインが11位になっているのはその技術チームの強さや今後の期待が大きい表れでしょう。
1位に輝いたEOSは従来より暗号資産市場を変えるプロジェクトとして話題となっておりました。
暗号資産市場とブロックチェーン市場はそれぞれ重なる領域はあるものの、お互いそれぞれ独立した傾向を見せております。
技術力が高いことが必ずしも暗号資産市場で評価されるわけではありません。今は相関がありますが、将来的にはどちらの市場を取りに行くかでプロジェクトの方向性は変わっていくでしょう。 投資家としてはそれぞれの領域に投資をし、ポートフォリオを組む必要が出てきます。